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解説
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七二会(なにあい)の坪根部落から山道を登っていくと、中腹あたりに通称赤岩と呼ばれるところがあり、道の右側に「赤岩のトチの木」と記された標識が立てられている。ここから少し下がった大きな立木の中にひときわ目立つのが指定のトチの木である。 トチの木は、北海道から四国・九州の温帯地方に分布し、葉は長柄、大型の掌状複葉で、小さい葉は5~7枚も付く。紅色を帯びた白色の花は大きく蜜が多いので、開花時にはミツバチが群集する。 街路樹や庭木として植えられ、パリの街路樹として有名なマロニエも日本のトチの木に近い種類である。木材は建築材・家具材として珍重されており、またトチの実は、昔からトチ餅(もち)・トチの実煎餅(せんべい)に用い食された。 指定のトチは樹高約20m、目通り周囲12.4mで、上の方で七本の枝に分かれる。推定樹齢はおよそ1300年といわれ、全国的にも珍しい大木である。 旧県指定を受けた名木であり、全国名木百選にも入っている。
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