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解説
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杉は日本特産の樹木で、我が国でもっとも大きく、また、高く育つ木でもある。その名は幹がまっすぐに立つ木という意味で、直木(すぎ)がその語源だろうとされている。 古人が森林を切り開いて人里をつくるとき、高い大きな木は神の目じるしとなってそこに神が宿ると考え、それを残してご神木とし、そのあとで社を建てて神域ができたことが多いと考えられている。皇足穂(すめたるほの)命(みこと)神社社殿前のこの大杉も、このような杉のひとつだろうか。 樹高約30m、目通り周囲4.82mと、ここの社叢中最大の木であり、市内のほかの社叢の中でも杉としてはまれにみる巨樹である。 高さ8mほどの幹の部分にキツツキの穴があるほかは損傷がなく、樹勢も盛んで姿もよい。また、社殿に近く、御神木としてふさわしい位置でもある。 この神社の社叢の高木には、過去40年間に三回の落雷があり、そのつど一本ずつ損傷を受けたが、この大杉にはいままで落雷がなかったのは幸いである。 なお皇足穂命神社は、飯綱山頂に奥宮のある飯綱神社の里宮で、境内に続いて神主仁科家の屋敷跡がある。
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