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解説
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性乗寺は永平寺系の大町市大沢寺(だいたくじ)の末寺で、もとは古野(現長野電鉄桐原駅近く)にあり、その後善蔵寺に移転し、さらに天正十年(1582)ごろ、現在地岩草に移転したと伝えられている。 寺の境内から裏山にかけて、寺で祭る社が十四あるが、このイチイはその第五社の稲荷大明神の後ろにあって、小高い丘の上に立っている。 イチイは雌雄異株の植物で、指定の木は雄株である。樹勢は盛んで、樹高約18m、幹の目通り周囲3.14mで四方の枝張りは6~7mある。寺が現在地に移転し、稲荷社を祭ったころからあったものと思われ、境内や裏山一帯の樹木のうちでいちばんの老樹であり、また巨木でもある。 長野市内のイチイの天然記念物としては国見のイチイ(雄木)や小野平のイチイ(雌木)にはおよばないが、それらに次ぐ巨木で、この寺の歴史とともにある名木である。
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