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解説
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葛山(かつらやま)落合神社の境内は、間口約30m、奥行き約73m、面積はおよそ2200㎡である。 葛山落合神社社叢(しゃそう)はほとんどが杉で、目通り周囲が最大のもの3.94mをはじめ、3m以上のもの9本、2m台のもの18本、1m台のものが4本ある。これらの杉はいずれも高さ30mほどで、樹勢も盛んである。 ほかの木としては2m台のケヤキ2本と、1m台のケンポナシ1本があるだけで、杉の純度が極めて高い。 葛山落合神社本殿は寛正6年(1465)の創建とされ、国の重要文化財に指定され、また、本殿右隣の葛山落合神社境内諏訪社社殿は県宝に指定されている。社叢は、少なくとも本殿創建以来育成されたものと考えられる。 明治初年調査の長野県町村誌では、「槻(つき)(ケヤキ)の老樹数株うっそうと繁茂せり」とあって杉のことは記述されておらず、当時は杉よりケヤキの方が目立っていたようである。 現在は杉が優勢で、このまま林木の茂るにまかせれば広葉樹はいま以上に増えることなく、ますます杉の純度の高い社叢になると思われ、社殿の由緒とともに得難いものである。
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