解説
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善光寺参道(敷石)は、現本堂ができてから8年目の正徳4年(1714)にできた。本堂前の敷石は、腰村(西長野)西光寺住職欣誉単求が正徳3年(1713)に寄進した。境内入り口の二天門から現三門下まで218間(397m)は江戸中橋上槙町(現日本橋3丁目)の石屋香庄(大竹屋)平兵衛の寄進により、正徳4年に完成した。 敷石は、西長野郷路山産の安山岩製でおよそ7000枚といわれ大規模で全国的にもまれである。また、墓碑銘や大勧進日記などに、敷石寄進300両申し入れ書等の古文書が残されている。 五輪塔奉納などの善光寺信仰を背景とした石造文化の一端を表すものと考えられる。国宝の本堂や重要文化財の三門(山門)などとともに「善光寺さん」の景観を構成している。
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