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解説
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この社叢は面積506,670㎡にわたるもので、一部にスギの植林のある他は、ウラジロモミ、イチイなどの針葉樹を交え、大部分がハルニレ、シナノキ、ミズナラ、トチ、オオヤマザクラ、ブナ、ハンノキ、ヤチダモなど、目通り60cmから100cmの原生林的社叢を中心とする地帯である。また随神門から参道をはさんで500mにわたって300数本の杉が美しい並木をつくっている。下草としてはキリジソカンアオイ、ウスバサイシンをはじめ、クリンソウ、オオバユリ、ベンバナ、ヤマシャクヤク、ミズバショウ、ユリワサビなどの珍しい植物が多く、チシマザサ、ヒメアオキ、オオイタドリ、ハイイヌツゲ、エゾユズリハなど日本海側系の植物もある。水中にはモリガエル、タゴガエルなど南方系のカエルやクロサンショウウオ、ハコネサンショウウオが繁殖し、樹林にはクロジ、ゴジュウカラ、ヒガラ、ホトトギス、ジウイチ、カッコウ、ツツドリ、アオゲラ、コゲラ、オオアカゲラ、コルリ、オオルリ、キビタキなど約80種の野鳥が繁殖しており、日本有数の小鳥の繁殖地である。
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