解説
|
この峡谷一帯は、第三紀層の日影砂岩礫岩層の中をたち割って裾花川が南流するため全長約5kmにわたって比高100mの絶壁が連続している。 この中でみられる地質現象のうち主なものは次の3つである。 日影向斜(舟底型の褶曲現象を向斜構造という) ケスタ地形(緩傾斜する非対称な山型) 生痕化石(カニ、シャコ、貝など巣穴のあと) その他、千畳敷岩、ハチノス状風化などの地学的現象が多く学術的に貴重なものである。また周辺はブナ帯に属する渓谷林で、春の新緑、秋の紅葉はこのうえなく美しい景観であり後世にこのままの自然の姿を残すために保護保存が必要である。 また、「21世紀に残したい日本の自然百選」「長野県自然百選」に選定されている。
|