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解説
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地蔵堂は、小鬼無里に津島神社と隣接して建てられており、集落を見守るように高い位置に所在する。地蔵堂としては長野市唯一の指定建造物である。 桁行3間、梁間3間、入母屋造、向拝付きで、建築時は茅葺きであったが、現在は鉄板がかけられている。建築年代は木札から寛政9年(1797)と判る。向拝虹梁には地紋彫りが施され、獅子や象の彫刻・蟇股や手挟み、内部の装飾など豪華で、寛政期のこの地域の繁栄をよく伝えている。 鬼無里地区のこの頃の建物としては、土倉文珠堂(寛政7年・1795)、春日神社本殿(寛政2年・1790)、加茂神社本殿(天明7年・1787)などがある。重要文化財白髯神社本殿(桃山時代)から松巌寺観音堂(寛永3年・1626)松巌寺鎮守堂(宝暦12年・1762)へと繋がる時代の流れの中に位置づけられる貴重な建造物である。
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