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解説
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大坂冬の陣~和睦~夏の陣を通して豊臣氏が滅亡するという歴史的な大事件の過程で、敵方からも「真田、日本一の兵」と賞賛され、耶蘇会の宣教師を通じて遠くヨーロッパにも報告されるほど合戦で活躍した武将として有名な真田信繁が書いた書状です。書状2通を巻物に仕立てたものです。1通は信繁より村松殿(長姉)への書状であり、もう1通は信繁より小山田壱岐(姉婿)・主膳(甥)への書状です。この2通の書状を通して、自らの大坂籠城が上田の真田家に迷惑のかかる行為であると詫びたり、長姉や姉婿・甥など肉親への心遣いが感じられる内容であり、また、淡々とした書き方の中にも、来るべき最後となるであろう戦いへの決死の覚悟が感じられるなど、信繁の人間像が分かる書状です。 村松殿へ送った書状は、東大史料編纂所編「古文書時代鑑」の「上」に写真資料として掲載されています。また、もう一通の書状は、東大史料編纂所編「大日本史料」第12編の19巻にその写真史料が掲載されています。
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