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解説
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松代町代官町は、元和8年(1622)に真田信之が上田から移封される前は山田町といわれ、わずかな人家と田畑が広がる集落であった。真田家が沼田真田家の家臣を召抱えることとなった明暦(1655~57)の頃から新たに開かれた武家町である。当初、代官職の武士を住まわせたことから「代官町(だいかんちょう)」と呼ばれたといわれ、中級の武家屋敷が並んでいた町である。 長谷川家住宅は、藩政末期に「御金奉行払方」を務めた長谷川直太郎の屋敷で、江戸時代初期に沼田より松代へ移ってからずっと長谷川家が居住していた。 長谷川家住宅土蔵は木造2階建、切妻造、桟瓦葺。黒色の下見張りと白漆喰の壁が美しい。通りに面した2階部分に小窓を設けるだけの開口部の少ない土蔵である。建築年代は主屋の西棟部が増築された明治期の頃のものと考えられる。白漆喰は近世幕藩時代のものとは異なっている。
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