解説
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玉依比賣命神社は松代町東条の天王山南麓に位置する。玉依比賣命神社の境内は、石段の先に拝殿がたち、拝殿の奥に本殿がたつ。宗形社は拝殿前面の道路を挟んで東側にたち、かつて近くに御手洗(みたらし)池があったといわれている。 現存する玉依比賣命神社の建物群は江戸時代中期から後期にかけて建設されたものであり、松代町に城下町が展開した当時の歴史を伝え、この地域における神社境内の発展過程をよく示すものである。これらの建物群は、背景となる山々とも調和し、地域の景観形成にも大きく寄与している。 玉依比賣命神社拝殿は、嘉永 7 年 (1854)建築の木造平屋建の建物で、内部は床の高さが異なる 3 つの空間で構成されている。変化に富んだ平面を持ち、巧みに演出された内部空間と複雑な屋根形状をもつ拝殿である。当拝殿は、「御田(おた)祭、児玉石(こだまいし)神事、御判(ごはん)神事」(市指定無形民俗文化財)が行われる場所でもある。
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