解説
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善光寺仁王門は、善光寺本堂の正面に伸びる参道上に南面して建つ。かつての仁王門は宝暦2年(1752)に建立されたが、弘化4年(1847)の善光寺地震の火災で焼失し、その後再建された先代の仁王門も明治24年(1891)の大火で焼失した。現在の仁王門は、大正7年(1918)に再建されたもので、昭和52年(1977)に瓦葺から銅板葺に変わっている。三間一戸八脚門で切妻造、正背面に軒唐破風を付す。柱上木鼻の正面を獅子、側面を獏、妻飾りを龍の彫刻で飾る。内部には仏像彫刻が安置され、正面側の両脇間に一対の仁王像、背面側には三宝荒神像と三面大黒天像がある。仁王像は仁王門再建の翌年の大正8年(1919)に完成し、安置されたもので、高村光雲とその門下である米村雲海の作である。
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