解説
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長野市篠ノ井塩崎東谷では、1月15日の道祖神祭りでカンタサンと称する夫婦の人形をつくり、ドンド焼きで道祖神碑と一緒に燃やし悪疫を追い払う。燃え残った顔を神棚に飾ると、男女それぞれの子宝に恵まれるとも伝えられている。本来、カンタサンの顔は大根を使うが、当館収蔵品は木を使っている。 男神はモコと呼ばれ、右手に筆、左手に大福帳を持つ。大福帳の裏面には「祈願帳」、中にはその年の願い事を書く。 女神はヨメと呼ばれ、右手に扇、左手にカスリを持つ。 [長野県有形民俗文化財(第278号)小正月資料コレクション 24]
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