解説
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三峰講とは、埼玉県秩父市にある三峰神社を信仰し、年に1度代参人を立ててお参りに行く講。東寺尾地区全体の講として位置づけられていた。 講帳によると元治2年(1865)に講が結成され、平成11年(1999)まで、134年間にわたって続けられてきたことがわかる。「御眷属拝借之牘」と記されたお札は山犬(狼)の御神体で三峰神社から地域の守り神として1年間借り受け、その後神社に返し、新しい御眷属を借り受けるという仕組みになっている。御神体は山犬そのものなので、丁重に扱わなければならず、神社からは「御眷属拝借指南」として決まりが出されていた。
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