郵便の安全を期するには、今一つ、郵便ポストの問題がある。明治初期の郵便箱は、高さ約三尺の緑色にぬった方角形の木箱であったようである。そのため、明治一三年(一八八〇)の大阪大火や、翌一四年、神田の大火で多数の郵便箱を焼失した。そこで、これを鉄製に改める計画をしたが費用の点で実施できず、磁器製のものを試作したこともあった。
現在は、何れも金属製となり、大型の一号丸型、角型や小型の二号掛箱が多く別表の一六個所に設置されるようになり、極めて便利になった。
郵便差出箱設置箇所 |
年月日 | 氏 名 | 住 所 | 種 別 |
明治38.12.14 | 与川藤枝 | 鴇 谷 141 | 2号掛箱 |
昭和26. 2. 1 | 山田良蔵 | 長 富 77 | 〃 |
30. 4.13 | 三橋正行 | 徳 増 632 | 〃 |
36.11.30 | 篠田義治 | 大津倉 198 | 〃 |
39.12. 1 | 長生農協 長柄事業所 | 長 富 78~6 | 〃 |
35. 4.30 | 佐々木道子 | 千代丸 108~1 | 〃 |
45. 5.12 | 渋谷哲郎 | 高 山 596 | 〃 |
大正 5. 2. 1 | 山崎啓爾 | 味 庄 3 | 〃 |
昭和29.12. 8 | 岩崎正子 | 長柄山 842 | 〃 |
31. 7.31 | 平川貞子 | 山之郷 482 | 〃 |
32. 6.30 | 近藤与士夫 | 長柄山 270 | 〃 |
35. 6.30 | 成島四郎治 | 山之郷 200 | 〃 |
37.12.12 | 大和久中武 | 山 根 1,843 | 〃 |
48. 1.10 | 荒井清蔵 | 皿 木 91 | 〃 |
48. 7.16 | 木村利一 | 大 庭 632 | 〃 |
54. 1.27 | 神崎広志 | 針ケ谷 968~1 | 〃 |
31. 4. 1 | 水上郵便局 | 刑 部 742 | 一号丸型 |
47. 7.19 | 長柄郵便局 | 六地蔵 33 | 一号角型 |
(昭55和3年月 現在) |