極秘要用積大概

極秘要用積大概 [目録]


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管理番号 五四
 
 遠山文書 番号七七
 
1     画像(翻刻付)

 
文化三寅年十一月出来文化五戊辰年正月廿日写
極秘要用積大概
 
3     画像(翻刻付)

 
  人数受取処之覚
一 馬上      三人
一 医師      壱人
一 徒士      壱人
一 組小頭     壱人
一 御勝手組    三人
一 本組      十二人
一 塩見組組頭共  二十六人
一 半季      四人
一 中間小頭    壱人
一 刀差中間    七人
一 地廻り中間   十二人
一 郷夫中間猟師  十四人
一 手人      二人
一 下男      四人
右上下合九拾壱人
一 通シ人足    二十弐人
合テ 百十三人
一 継人足     四十六人
   加へテ百五十九人
 


 
一 継馬      十一疋
   但口取壱人宛加ヘテ十一人
都合惣人数百六十人
一 馬拾四疋 三疋ハ 乗馬
拾一疋ハ 駄馬


 
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右人数を以役割左之通但出張先
之処様子ニ寄不残通シ人足ニ而可相成




 
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7上段     画像(翻刻付)

 
先用大賄兼
 下目付兼
   ◎下賄壱人
時ニ取テ人足面具
持等モ可召連是ハ
積の外也
 


 


 
8上段     画像(翻刻付)

 


 
9上段     画像(翻刻付)

 


 
10上段     画像(翻刻付)

 


 
11上段     画像(翻刻付)

 


 
12上段     画像(翻刻付)

 


 
13上段     画像(翻刻付)

 


 


 
陣笠入候両掛丸形両
掛一荷挑灯持ニ為せ渡サ
残りノ陣笠三四かひ入
跡は挑灯弓者り等を
入申方可然歟依挑灯
持壱人行列ニ加へ置候
又一様ハ張笠陣笠入候
二尺五寸斗之長サ之張
籠二ツ有り是へ入テ
二共ニセヲイ申候カ馬ニモ付
候都合次第時ニ寄取斗
可申歟
 


 
張笠家中出分ハ人之
覚軽ニ寄テ不用ナリ
五人前ハ給人通り差
出積其際者其人之
覚軽次第也
 
右五かひハ持候筈ニ
兼而定置候事
 
7下段     画像(翻刻付)

 
△道具請取覚
 一弓     拾張
 一鉄砲    弐拾挺
   但手筒共ニ
 一薬玉箱   二荷
 一両掛    二荷
○一両掛    二荷
   但手前より出
○一鉄砲    一挺
   但手前より出
 一長持    六棹(さお)
 一馬印    一本
 一沓籠    三ツ
   前付狩り
   但飼桶ナリ
 一駕籠    三丁
 一駕籠    一丁
   但手前イシ
 一片箱    二ツ
  ○目付渡
  ○徒士目付共ニ
 一合羽籠   二ツ
 一竹馬    一ツ
 一幕串    十二本
 一幕     一頭(つ)
 一高張挑灯  九ツ
   竿共九本
○一箱挑灯
    蝋燭共
 一弓張挑灯  十三
  但荷付或ハ家中ハ外也
 
8下段     画像(翻刻付)

 
 一蝋燭    一箱モ
 一刀     五腰
○一刀     二腰
  但手前
 一飯ごふり  百人前
 一蓑     六十斗
  合羽ヲ除蓑専ラ
  用度候事
 一前附可飼桶 三ツ
 一張笠    四十九
  内○手前笠 十三
   上より渡 三十六
 


 
 先手鉄砲付両懸へ入置品
   ○胴乱皮覆共
   ○口薬入
   ○火縄
   ○火打道具
   ○洗道具
   ○鋳形
   ○鋳鍋
   ○はかり
   ○合薬囲
   ○口薬かこひ
   ○小刀
   ○蔵紙
   ○小紙
 
 先手弓付両掛へ入品
   ○替弦    ○天鼠(くすね)
   ○麻苧(まお) ○鋏
   ○小刀    ○蔵紙
   ○矢ノ根かこひ[根ハ捨候時 可渡也]
   ○鉄砲皮覆モ
   ○鉄砲桐油無共有時ハ
   ○火縄かこひ二百[輪是ハツマリ 合入]
 
9下段     画像(翻刻付)

 
 ○十露盤(そろばん)巻紙
 ○硯箱等一ツ色
 ○小頭用帳面類
 ○きり一本
 ○具 一択
 


 
一番具足長持へ入置品
 ○具足   十五領
 ○小手   十五
 ○着物   同
 ○下着   同
 ○上帯   同
 ○請筒   同
 ○飯ゴリ  十九モ
       小頭手替共
       用候積
 
外ト付
 ○指物竿  十五本
 ○ヨリ棒  二本
 ○エフ   壱枚
 ○ゆたん  壱ツ
 


 
人足六人ノ内
 三人通人足此長
 持同宿メ急事
 火事ノ節者早
 持出可申心得
 
10下段     画像(翻刻付)

 
此処者切に積ルト申尓ハ無共自然与きれ可申処也訳ハ人足ト馬一処ニ行難物也
用心不用処者きれ次第ニ致つもりニて中押ヲ入置頸地用心之節者心得有候
此駄馬者跡先共ニ切レ可申也一町位之前後くつろき有候心得也依而前後
才領心得可申聞歟
寒暑ニ依而駄馬数不同出張遠近寛急ニ寄事故大図也
 


 
二番弓長持入可持品
 外ト指物竿
   ヨリ棒
   付候事
○弓    五張
○靫(ゆき) 五矢内かけ天鼠皮
○矢    百本   かわ打
○弓桐油
○韘(しょう)かこひ
○モミ皮切
○鉄砲袋猩生皮
○飯こり ツマリ次第
○蔵紙一二束何連へカ
 入可申候
 
11下段     画像(翻刻付)

 
三番
足軽具足幕長持入
○具足
○惣具足之内小頭三領印付
○幕一頭(つ) ○火縄 十五
○手錠    ○きり大中小
○のこきり大中小三
 
外ト付棒二本 ○金槌 二
       ○木槌 二
○カンナ   ○鉄釘色々
○着込頭巾共
○本縄二筋  ○細引三十筋
 


 
四番玉薬長持入
  外ト付 棒二本
○玉薬箱    一荷
○替かるこ   五本
○口薬入かコヒ 五ツ
○元火大火縄
○ス洗ヒ薬 ○弽(ゆがけ)かこひ
○合薬かこひ 十マリ
○鋳形替  ○火道具かへ
○早籠カコヒ
○組通り当用ノ品
○同ビン道具利刀
○合薬升  一ツ
此品之内増減用控段々
可有之先荒片出ス


 


 
一番釣荷入
○幕串     十二本
○棒      十五本
○陣渋紙    十枚斗
○徒歩立ノ者合羽
如此品ニて長持へも入
兼中々持チ不申
候得共心配渡り迄
如此継候中々詰り
兼候而不用書付也


 
12下段     画像(翻刻付)

 
二番釣荷
 ○高張竿     九本
 ○三ツ道具    二組
 ○大手ヤス    一筋
 ○かけや     二本
  壱貫六百斗宛之品也
 ○突込      三本
 ○陣渋紙     持テ合ル
此二釣荷貫目次第荷
積入合可作
人足不足も可有之
時当テ加フ


 


 
五番長持
 足軽具足十五領斗
○諸入品一番之処出通り
 七色外ト付四品同断
 


 
六番鉄砲長持
 ○鉄砲      十挺
 ○皮袋      同数
 ○木綿袋     二十
 ○胴衣      十
 ○口薬入     十
 ○火縄      三十輪
 ○玉薬かこい
 一 ゆたん
 一 桐油
 一 恵ふ
 外ト付棒二本
 


 
 一 張笠     三十六
     内二ツ若党笠
   渡方小訳
   一 刀差   七人
   一 口付   二人
      但目付
   一 手明中間 八人
   一 下男手明 二人
 
13下段     画像(翻刻付)

 
一 下男    一人
    草り
一 小使    二人
一 小使兼   一人
    手明
一 矢玉    三人
   手代共
一 同両掛   二人
一 小馬印   二人
   手代共ニ
一 箱     二人
  目付附
  徒士目付附
一 口付    一人
  大目付附
一 若党    二人
  大目付一人
  目付 一人
一 草り取   一人
  目付附
 
一 張笠手前出覚
 
   一 若党  三人
八  一 口付  二人
   一 道箱  二人
   一 草り  一人
 
 右八人前武頭より
 
   一 若党  一人
五  一 口付  一人
   一 道箱  二人
   一 草り  一人
右五人大目付
 
一小馬印持
   具足為着申事
   如何可然成之事
   着込様ニ而モカ
 
14     画像(翻刻付)

 
   一鉈鎌斧
    右之類入用之分者可
    持哉如何出張先之様子
    ニ寄事故先ハ見合
    不持先々尓て間合
    可申歟
 
   一陣鍋モ
    先見合可申歟様子
    次第先不様心得
 
   一押太鼓
    是も先見合可申歟
    多分拍子木ニて事
    之相図等を済物前
    ニ而者太コ可用程之
    人数ニも無之至テ
    武備之欠タルニモ至
    マジキ歟如何定り持
    道具故為持タル方
    可然歟為も成合事
    をシツボクニト積故
    相除候訳也
 
 
書違算用違等可有御座候
何分御推覧奉願候ハハ甚いり本がも
御座候処御直奉願上候
 
此ツもりは陶山登高陦
一人の津もり也
  鈴木重福より申寸
  てつもらせ候由
   此時高陦弓方番頭也
 
文化四丁卯年写候
  去三寅年中ニ出来由