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<翻 刻>
管理番号 六〇
遠山家文書史料番号 二九四
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龍城秘鑑全
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年中行事
正月元日緋之御装束ニ而出御御三家ヲ始中将少将侍従
四品御白書院ニ而御礼御盃頂戴之也畢而大広間御下段ニ
立御此時御次之御襖障子老中開之御次之間ニ御譜代衆
并外様万石以上之内交代寄合表高家衆御留守居
三番頭其外諸大夫法印法眼表奥医師布衣并若年寄
支配寄合御書院番諸役人大御番小十人組且又西丸之
面々准シ御本丸一同ニ御礼三千石以上之分は御太刀目録
前ニ置之入御之節御白書院御次之間御小性組之面
々并人見氏久志本氏後藤本阿弥狩野呉服師幸阿
3 画像(翻刻付)
弥等御縁頬通りニ並居一同ニ御礼御黒書院御勝手
之方新御番組頭表御祐筆組頭御膳奉行新御番
表奥御祐筆一同御礼御流之次第諸太夫万石以上以下
法印法眼迄御銚子三ツ也布衣之面々頂戴之節七
銚子ニ成ル布衣以下之面々ニ至テは九銚子ニ成畢而於
板縁二銚子ニ而幸若観世御流頂戴也今朝御黒書
院出御御三家方御相伴ニ而兔之御吸物御祝有之其
以後於中之間ニ老中頂戴之此節大目付相伴也右
御吸物之兔毎暮依恒例林藤四郎献上之今日何も
六時登 城也
二日俳之御装束御白書院 出御御三家之嫡子御礼
御盃頂戴也右畢而大広間江 出御国持大名并外
様四品以上御礼御盃頂戴也畢而喜連川左兵衛督
御中段之中莫ニ而御礼御太刀目録御奏者番持之
御中段ニ置之假令雖国家た里と御太刀目録持出也
左兵衛督計て御奏者番衆ニ持スル也右畢而御下段
迄 出御此時御次之間之御襖老中披之御次之間外
様万石以上表高家諸役人寄合御番衆御礼之
次第元日之通り也御白書院御次之間御代官
無官医師神道方連歌師等同所落縁諸職
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人御礼年頭之御祝儀申上候段御奏者番衆披露也
御流之次第如元日無相替儀登 城刻限御同断
三日御長袴ニ而御白書院 出御御上段ニ御着座幼
少無官之大名壱人宛御太刀目録持参御礼但国
持御連枝之嫡子或は家ニ寄而独礼也右相済而大
廊下溜迄 出御小普請支配之諸大夫布衣其外
無官之面々御礼三千石以上は御太刀目録置前
後ロ座ニ榊原式部太輔家来原田権左衛門奥平
大膳太夫家来奥平修理夏目勘ヶ由井伊兵部少輔
家来松下源左衛門並居御礼畢而入御也今朝何も五時
登 城也
同夜御謡初ニ付熨斗目長袴ニ而七時登 城酉後刻
大広間江 出御御中段御着座御三家江御盃事再応
有之或は返盃或ハ御通りニ成其余溜詰召出之御
酒被下之初メ三献過而観世太夫高砂四海波之小諷
う多ふ少過而御囃子始ル十三献御前御盃御扣之
時太夫一同ニ弓矢之立合舞之畢而御肩衣御側
衆取之御縁ニ伺公之老中ニ渡之老中則菊之間
板縁ニ而太夫ニ渡之端座之節御三家江肩衣可被為
脱之旨会釈有之夫より出仕之面々も何も肩衣可
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祝之旨伝之御三家方江上意有之老中出座御祝儀
申上入御御盃台献上は在府之大名計御三家方は
御在府御在城共ニ被献之御盃台員数御盃頂戴
之式有之与いへとも甚多故除之
四日五日此両日之内御鷹野初之御成有之
六日緋之御装束ニ而御白書院 出御芝増上寺ヲ始出家
御礼畢而大広間江 渡御御上段御着座独礼也
寺社山伏御礼済而御帳台江 入御布衣面々進物
引之重而御帳台より 出御御次之御敷居際ニ 立御
御次ノ間并御車寄南之方板縁迄寺社山伏群居
一同ニ奉拝 台顔ヲ年始之御礼御奏者番披露之
畢而 入御之節御白書院御次御畳縁ニ八王子千人
頭鞍打伊勢御師徳川倆徳寺徳川百姓庄田隼人
一同御礼御奏者番披露今朝寺社山伏等六半時迄ニ
登 城諸番頭諸役人御書院番計装束ニ而六時
代り大御番組頭共五拾人装束ニ而大広間ニ相詰ル但諸
番頭諸役人は不残登 城也七日若菜之御祝儀熨
斗目半上下ニ而朝五時登 城於御黒書院御三家溜
詰御家門方御礼并隠居之面々年始之御礼若菜
之御祝儀御三家并加賀越前越後使者を以献上物
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有之八日上野厳有院様御仏殿江御名代老中勤之
今日より殿中平服十日上野御仏殿江御参詣三仏殿
共ニ済也御装束故鳫之間菊之間詰并嫡子共供
奉行列大御番五十人装束ニ而御供ニ出ル但此時御門主
御在山御留守故御本坊江は入御無之
十一日御具足之御祝儀有之御譜代大名其外諸番頭
諸役人不残登 城御黒書院御床ニ黒糸威之御
鎧餝之御着座之時御祝儀之餅御前江奉倆之御銚
子出之御一献之御祝儀畢而出仕之面々於席ニ御目見
御祝儀頂戴之御給仕進物番并両御番一組より四五人
宛出候也御連歌有之依御嘉例御武役於御前被
仰付其外御役初也衣服熨斗目半上下大手桜田
半下馬立朝六半時登 城也十四日増上寺御仏殿江御
名代老中十五日月並之出仕熨斗目半上下此節太方
年始拝領之呉服着之惣而年中月並之御礼四品以上
独礼御奏者番披露之陸奥守紀伊守或は摂津守
は下司を申其余ハ假令ハ美濃丹後守披露也御三家加
賀溜詰之面々は御黒書院其外は何も御白書院也
山王根津神田氷川別当神主共其外遠国之寺
院等年頭御礼且又遠国之寺社御次一同ニ年頭之御
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礼有之也十七日紅葉山御宮江御社参供奉御譜代
大名詰衆同並御奏者寺社奉行三番頭芙蓉之間
役人大紋着之行例太刀帯之両御番装束ニ而勤ル御
供之若年寄御側衆御小性御小納戸長袴或ハ半上下
着両御番押四人は半上下小十人組御供番不出御先江
白張着之亀井坊御長刀持之素袍繻子脚番也
御先立溜詰之面々勤之御供揃六半時前より服穢御
改父母祢忌日御供除タ御参詣之節神前之御鎧持
出之御玄酒御頂戴御酌御加御車表之御簾御太刀右
何も高家勤之御釼は奥番頭御小性御沓御小性勤
之也廿日上野御仏殿江御名代御老中廿四日増上寺
御仏殿江御参詣此節三御仏殿共ニ相済御装束御
行例十日之通り也今日例年方丈江御立寄御吸
物差上之方丈被召出御盃并白銀被下之廿八日熨
斗目半上下如常登 城月並之御礼有之当月
上旬為年始御祝儀禁裏江御太刀馬代銀百枚
蝋燭千挺伊勢両宮江御太刀馬代黄金一枚日光
御宮江右御使何も高家也
二月朔日日光久能御鏡御頂戴ニ付高家詰衆
番頭諸役人装束ニ而朝六半時登 城布衣以下は
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熨斗目半上下也於御白書院御鏡巻数牛王等
御頂戴畢而御門主於御上段年頭之御礼御太刀目録
高家披露則引之御右之方ニ御着座 御対顔
参之旨言上之老中畢而御退去此節御下段御敷
居之内二畳目迄御送り御会釈有之其外上野前日
より当朝迄服穢御改也十五日月並之出仕廿八日月
並出仕無之阿蘭院加飛たん登 城持物品ニ有之
三月朔日上巳近キ故月並之出仕無之当番服紗
小袖麻上下三日上巳之御祝儀ニ付御白書院江
出御[御熨斗目 御長襠]御三家并加賀溜詰御礼畢而大広間江
出御諸大名籏本御礼当月上旬公家衆参向
御対顔御返答之節御譜代大名高家番頭諸役人
装束ニ而登 城也同御馳走之御触之節又右之面々
熨斗目長襠ニ而登 城御料理之節 勅使院使等
御白書院ニ而御饗応七五三御三家竹之間ニ而御饗応
諸大名柳之間地下等桧之間其外出仕之面々千人前
とて御料理被下之十五日月次之出仕但尾張殿紀
伊殿隔年御暇依之月次之御礼無之事も有り
四月朔日月次之御礼熨斗目半袴今日より袷ヲ着
足袋不用十五日月並之出仕有之廿八日月次之御
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礼有之十七日紅葉山御社参供奉行列正月十七日
之通り也朝六半時揃今日於日光御祭礼有之
御名代高家衆御祭礼奉行大名弐人被遣之禁裏
より奉幣使一人日光江下向尤木曽路往来也廿日上野
御仏殿江御参詣供奉之面々熨斗目半襠紅葉山江
御参詣之事も有り今日日光山御名代御譜代大名
壱人被遣之尤先達而十七日御名代并御祭礼奉行与同
時ニ被仰付之晦日増上寺御仏殿江御参詣供奉行
列如前
五月朔日月次之御礼有之三日端午之御時服
諸大名より献上但極りたる日限ニ而も無之大方例年
今日より御三家より御窺之日限承り合諸家より献上
なり五日端午之御礼染帷子長襠惣而装束之時下
着白帷子八日上野御仏殿御参詣十日紅葉山
御参詣八日十四日廿日廿四日も済十五日月次之御礼
染帷子半上下十七日紅葉山御参詣廿八日月次之
御礼無之
六月朔日月次之御礼有之十五日嘉祥近キ故
月次之御礼無之山王祭礼 上覧十六日御嘉祥ニ
付大広間江 出御御長襠御中段ニ御着座加賀ヲ
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始国持大名御連枝侍従以上御下段中向ニ着座
御前江御菓子奉倆之着座之面々江も御菓子平坂
ニ而出之進物番勤之 御前被召上之何も御熨斗目
御菓子頂戴則持之末座より退出右畢而溜詰老中
御譜代侍従高家四品之面々右着座頂戴之次
第同前也右済而御譜代衆外様万石以上之諸太夫鳫
之間詰同嫡子若年寄衆菊之間縁頬詰同嫡子
交代寄合御側衆無官高家御留守居大御番頭右
面々三人宛罷出頂戴直ニ退ク御書院番頭ヲ始布衣
以上五人宛罷出右ニ同シ布衣以上之面々七人宛罷出右
同シ御番衆は当番計頂戴也尤御菓子御目見以下は
頂戴無之御菓子頂戴不残相済迄着御也畢而
入御頂戴之面々何も長襠也名越之御祓是は奥
ニ而御規式故表向御沙汰無之事なり廿八日月次之
御礼無之
七月朔日月次之御礼有之七日七夕ニ付白帷子長襠
ニ而御礼諸大名より鯖代献上也御三家方并国持大名
金壱枚小身御連技方ニ至テは銀三枚或は壱枚ナリ
加賀は金壱枚鯖弐百剰献上ナリ十四日紅葉山
御参詣尤惣御霊屋江御参詣御白帷子御長襠
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十五日盂蘭盆会ニ付上野増上寺江御名代老中右ニ付
上野御門主江御使高家ヲ以御帷子弐拾領被進之増
上寺江上使御奏者番を以御帷子十并銀弐百枚被下之
廿八日月次之御礼有之
八月朔日 御白書院ニ而御三家溜詰高家鳫之間詰
御奏者同嫡子其外諸役人八朔之御礼尤三千石以上
御太刀目録献上ナリ畢而大広間ニ而国持御連技老中
御譜代外様其外諸籏本三千石以上は御太刀目録
ニ而御礼ナリ其外町人猿楽等於所ニ御礼大広間御
礼之内西之御縁側ニ法印法眼医師伺公御納戸構
如例御使番勤之御衣服御白帷子御長襠出仕之面々も
白帷子長襠十五日月次之御礼有之廿八日月次之御礼
無之
九月朔日月次之御礼有之九日重陽之御礼染小袖
長襠共色小袖用ルナリ重陽之時服万石以上より当月
三日ニ大方献上スルナリ十日より足袋用ルナリ時服献上二日之
事も有ル十日紅葉山御霊屋御参詣八日之時も有り
十五日月次御礼有之神田明神祭礼上覧依恒
例神田橋之内秋元但馬守屋鋪江神輿奉舁入
神酒供物等捧之十七日紅葉山御社参御長襠
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故不及供奉行列今日於日光五十騎五十本之半
御祭礼有之尤兼日より御門主御登山御名代高
家御祭礼奉行御譜代大名壱人廿八日月次之
御礼無之
十月朔日月次之御礼有之十四日増上寺 御参詣
御長襠十五日月次之御礼有之廿八日月次之御礼
無之初之亥日御亥猪御祝熨斗目長襠ニ而七半
時登 城諸大名諸籏本御祝頂戴但当番計
十一月朔日月次之御礼有之十五日同断廿八日月
次之御礼無之 常憲院様 御遠忌之節御取
越於上野御法事有之節は尤 御参詣供奉行列
如例但御正当忌月正月故再度如斯
十二月朔日月次之御礼有之御熨斗目御長襠
八月紅葉山 御参詣惣御霊屋済十日之時も有り
十三日御煤払有之大方御放鷹或は二丸西丸江
被為成御煤竹は愛岩下藪小路之竹を被用御嘉例
ナリ十五日月次之御礼有之十七日紅葉山 御社
参御長襠十八日諸大名其外官位昇進被 仰付
或は廿一日廿三日之事も有り勿論此日限極りたる
事と而もなし大概如是廿一日諸大名より歳暮之
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時服献上之尤極りたる日限はなし近来大概如此
然共節分早キ年は節分前ニ献上之古来より
上杉大炊頭は三季共黄金壱枚宛献上之廿四日
増上寺より茶トコロ伝通院より蜜柑献上尤両寺
登 城也廿八日月次之御礼御白書院 出御
御熨斗目御襠是則歳暮之御目見也例年
上り付候諸大名諸籏本老中宅江罷越今日官
位之御礼有之晦日歳暮之為御祝儀御三家溜
詰高家鳫之間詰寺社奉行御奏者番登 城
於席ニ誯老中但小なれハ廿八日ナリ正月閏有之
時は御礼御熨斗目御半襠登 城之面々も同断
十二月閏有之時は後之十二月ヲ本式とスル事勿
論ナリ御法事之節前々より親王御門跡 勅使
大臣家参向被物之御布施有之執綱執蓋は
公卿等下向有之万部之事は非 勅言不被執
行被物は禁中之御法式故女房之小袖也近年之
御法会は万部格ニ或は五百部御執行也 勅使院
使大納言之公家衆参向親王大臣家下向無之依
之老中初メ御用懸り之面々毎日通候而勤之ナリ
勤番之大名并其家来共は宿坊江引越勤之
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ナリ御女中様方之御法事江は御留主居年寄も
御用懸り被 仰付事ナリ
衣服之次第
正月朔日二日装束三日并同夜長襠六日装束
三日より七日迄熨斗目半襠十一日熨斗目半袴十五日
廿八日同断
二月朔日装束十五日廿八日染小袖半上下
三月朔日服紗小袖半上下三日熨斗目長袴十五日
廿八日服紗小袖半上下
四月朔日熨斗目袷半上下今日より足袋止ル十五日
廿八日染袷半上下
五月朔日染袷半上下五日染帷子長襠六日染
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帷子半上下当番計十五日廿八日染帷子半上下
六月朔日十五日廿八日染帷子半上下十六日染帷子
長襠
七月朔日十五日染帷子半上下七日白帷子長襠
八月朔日白帷子長襠十五日廿八日染帷子半上下
九月朔日染袷半上下九日染小袖長襠大形花色ヲ
着ス十日より足袋用ル十五日廿八日染小袖半上下
十月朔日十五日廿八日染小袖半上下玄猪熨斗目
長襠
十一月朔日十五日廿八日染小袖半上下
十二月朔日十五日万石以上熨斗目半上下万石以下染
小袖半上下廿八日熨斗目半上下十二月小ナレハ廿九日
大ナレハ晦日熨斗目半上下御礼日御礼之有無ニ無構
麻上下着用之事ナリ正月以後御長襠ニ而
御参詣之時熨斗目長襠御先番ハ半襠ナリ但
御年忌之時束帯ニ而行列之時御使番より随
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御誕生日之覚
公方様 家重公 正徳元 辛卯 年十二月廿一日
大納言様 家治公 元文二 丁巳 年 五月廿二日
家治公之姫君
千代姫君様 宝暦六 丙子 年 七月廿一日
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殿中座席之覚
一 御玄関遠侍 御徒組廿一人内弐人定張番
一 虎之間 御書院番所
一 大広間 国持大名同嫡子御連枝御家門且
四品以上之表大名
一 柳之間 表大名五位之輩交代寄合表高家
取次衆御三家家老金地院
一 帝鑑之間 御譜代大名末席ニ松平主水柳原越中守
一 御黒書院溜之間 溜詰同嫡子老中
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一 羽目之間 京都諸司代大坂御城代
一 御座之間御次 若年寄御側衆御小性御小納戸奥医師
一 款冬之間 中奥御小性同御番林大学頭林図書頭
一 鳫之間 高家詰衆老中之嫡子所司代之
嫡子大坂御城代之嫡子
一 芙蓉之間 御奏者番寺社奉行大坂御城番伏
見奉行駿府御城代御留守居
田安家老一橋家老
大目付町奉行御勘定奉行御作事奉行
御普請奉行小普請奉行甲府勤番頭長崎
奉行京都町奉行大坂町奉行駿府御城番
禁裏附山田奉行日光奉行堺奉行駿府町奉行
佐渡奉行浦賀奉行作子御杉戸際より御祐筆部屋
壁際迄ニ居ル
一 菊之間 詰衆御奏者之嫡子大御番頭両御番
頭御使番両御番組頭
一 同御縁側 詰衆御籏奉行御鎗奉行百人組之
頭御持弓筒頭定火消
一 紅葉之間 御小性組
19 画像(翻刻付)
一 中之間 西丸御留守居小普請支配新御番頭
御留守居番御目付伊奈半左衛門
御勘定吟味役
一 新番所 新御番
一 御連歌之間御縁頬 独礼之医師
一 桔梗之間 新御番組頭御番医師
一 躑躅之間 御先手筒弓頭御徒頭小十人頭御船手
御鉄炮方中川御番西丸裏御門番頭
大坂御船手大御番組頭
一 焼火之間 二丸御留守居元払御納戸頭御腰物奉行
御鷹匠頭 御切手番頭 御座敷番頭
御納戸組頭 玉薬奉行 御箪笥奉行
御弓矢鑓奉行 御天守番頭 [富士見 御宝蔵]番頭
御具足奉行 御幕奉行 御書物奉行
御馬預り 御腰之物方 元方小納戸
川舟奉行 御勘定組頭 御代官
御切米手形役 御馬方 御金奉行
御鳥見組頭 御鷹匠 御蔵奉行
御細工頭 材木石奉行 小普請方
御勘定 吹上御花畑奉行 小石川御薬園奉行
御畳奉行 浜御殿奉行 漆奉行
林奉行 馬医 吹上添奉行
20 画像(翻刻付)
一 御納戸前 千人頭片山三七郎中井主水小普請方
改役御作事下奉行御鳥見谷田作兵衛
豊田次郎兵衛後藤本阿弥呉服師
狩野幸阿弥
一 御台所廊下 御徒目付組頭火之番組頭馬場藤左衛門
小細工頭御貝太鼓役植木奉行
黒鍬頭御掃除頭評定所番伊阿弥
御翠簾屋
一 同所下之方 御中間頭御小人頭御駕籠頭伝奏
屋敷番
一 同所北之方 御用達町人一同末之方猿楽
一 小十人番所後口之間 舞々
一 柳之間末之御座鋪 連歌師
一 躑躅之間脇 進物御番詰所
一 中之口廊下脇 御徒加番所
21 画像(翻刻付)
御本丸御座敷并御廊下絵様之次第
主馬子
一 御玄関遠侍 獅子牡丹 狩野右近筆
一 殿上之間 上段四老七覧小壁山吹 同筆
二ノ間九老上段小紋
一 同三之間 雪竹鷺 狩野右近筆
一 大式台 竹ニ虎 狩野永真筆
一 御使者之間 蘇鉄 同弟子
22 画像(翻刻付)
一 御広間 松ニ靏雪柳鳥小壁牡丹若松
上段天井錦紋惣天井桐葉唐草 狩野探幽筆
一 柳之間 雪柳 探幽子 同采女筆
一 大廊下 浜松之図 同外記筆
一 御祝所 四季桜山 同筆
一 御対面所 上段帝鑑二ノ間三ノ間天井唐草 狩野主馬筆
惣縁頬浜松之図上段天井錦紋
一 御連歌之間 松梅 小壁書の本せ 同右近筆
縁頬小壁浜松
一 桧之間 波白鷺小壁四季山 狩野永真筆
一 御小性組之間 紅葉小鳥 同宗仙筆
一 同次之間 右同断 同友益筆
一 證人之間 [桧 桜] 探幽弟子筆
一 伺公之間 籬菊 狩野弥右衛門筆
一 御詰之間 芦ニ鳫 同利右衛門筆
23 画像(翻刻付)
一 同次之間 芙蓉 狩野一浜筆
一 物頭之間 躑躅 長谷川等微筆
一 同次之間 右同断 狩野信悦筆
一 小従人組番所 水鳥水草 遠里法橋筆
一 竹之間 竹ニ鳥 海北友雪筆
一 御成廊下 竹ニ雀 狩野探幽筆
一 焼火之間 探幽弟子筆
一 中奥二間共 款冬 狩野采女筆
一 御黒書院 四間共山水西湖小壁押絵 同探幽筆
色々天井墨絵押絵
一 御料理之間 花鳥 同右近筆
一 同御次 二間共琴碁之図林和靖香白
山吹二間共獣尽し勝田隠岐之筆 同筆
一 御座之間 二間共聖賢之図小壁山水 同探幽筆
西之御壁四季山雪
24 画像(翻刻付)
一 同二之間 右同断山水外ニ小壁色々 狩野永真筆
天井山水桔梗押絵墨絵
色々
一 同三之間 道中之図 同采女筆
一 御園 山水千鳥 同図書筆
一 御休息之間 [御上段 三ノ間共] 源氏 同探幽筆
一 御寺殿 [御上段 三ノ間共] 同断 同左衛門筆
一 御守殿 [御上段 御下段] 洛中尽 同内匠筆
一 御上段 伊勢物語之図 同大学筆
一 御化粧之間 [御上段 御下段] 二次共 [福人 仙人] 勝田隠岐之筆
一 御持仏堂 連天人 狩野玄俊筆
一 御客人之間 御上段能尽シ
御下段御次共狂言尽シ 同隼人筆
25 画像(翻刻付)
御本丸
御座敷向御杉戸桧附
一 大広間南御縁与御下段御次境御杉戸
西 保う王う
東 とら 探幽筆
一 同所西御縁御中段与御下段境御杉戸
南 きん古う
北 梅ニ嶋飛よ鳥 同筆
一 同所御下段脇西御縁与北御縁境御杉戸
南 せい本う月
北 枯木ニつくき 同筆
26 画像(翻刻付)
一 同所御下段後北与松ノ御廊下境御杉戸
南 寿老人
東 えん可う 同筆
一 同所四之間脇後之間与北御縁境御杉戸
南 波ニ犀
北 かま仙人 同筆
一 同所四之間後北御縁与東御縁境御杉戸
東 き里ん
西 かし王山鵲 同筆
一 同所東頬南御縁与北御縁御杉戸
南 波ニ犀
北 紅葉ニ鹿 同筆
一 大広間後溜与西御縁境杉戸
東 志やくやく
西 ばく 同筆
一 同所溜より柳之間西御縁入口御杉戸
東 柏ニみゝづく
西 きく 洞春筆
一 同所溜より四之間後北御縁境御杉戸
東 岩ニ王し
西 薄ニゆり 探幽筆
一 同所四之間後御縁与松之間御床後御縁境御杉戸
南 竹ニ鶏
北 婦よう 養朴筆
27 画像(翻刻付)
一 柳之間脇西御縁与同御次御縁境御杉戸
南 雪芦ニ鷺
北 梅ニ嶋飛よ鳥 洞春筆
一 同所御次脇御縁与北御縁境御杉戸
南 とうえん免い
北 岩ニはくがん 同筆
一 柿之間脇東御縁与同御次境御杉戸
南 牡丹
北 もみち 同筆
一 柳之間御縁与医師之間境御杉戸
南 桓ニ津多
北 桐鳳凰 同筆
一 同御次脇北御縁与医師之間境御杉戸
西 岩ニ兔
東 芦ニかも 同筆
一 医師之間与桧之間御縁境御杉戸
南 秋野
北 楚て津 筆不知
一 殿上之間御次前御縁与西御縁境御杉戸
西 柏ニ志や加う
東 はく多く 永真筆
一 蘇鉄之間東御廊下境御杉戸
西 楚て津
東 ませニ朝顔 如川筆
28 画像(翻刻付)
一 紅葉之間御床脇南御縁境御杉戸
東 竹ニす々免
西 をみなえし 筆不知
一 同所脇西御縁より柳之間ニ取付御廊下境御杉戸
南 桃黄鳥
北 林和 探信筆
一 松之御廊下与桜之間境御杉戸
南 柏ニ孔雀
北 志や加う 養朴筆
一 桜之間与溜境御杉戸
南 竹ニ山鵲
北 きん可う 永真筆
一 御白書院御下段南御縁与桜之間境御杉戸
南 鳫
北 柳ニ鷺 同筆
一 同所西縁与溜境御杉戸
西 薄ニうさ起
東 岩ニ王し 同筆
一 同所御下段前南頬帝鑑之間境御杉戸
西 瀧ニ鯉
東 桜ニ孔雀 同筆
一 同所西御縁御上段御下段境御杉戸
南 薄ニ芙蓉
北 柏ニふくろう 同筆
29 画像(翻刻付)
一 同所御上段脇西御縁与北御縁境御杉戸
南 葵ニ志やかう
北 槿 同筆
一 同所御上段後北御縁与波之間境御杉戸
西 岩ニかもめ 如川
東 梅ニは登 永真 両筆
一 波之間竹之御廊下境御杉戸
南 張伯毛と
北 朽木みゝ津く 探幽筆
一 御白書院御上段北御縁与御連歌之間北御縁境御杉戸
西 芦ニ五位鷺
東 てつかい 永真筆
一 同所後御縁頬より細廊下入口御杉戸
南 王義之
北 薄から須 同筆
一 帝鑑之間脇東御縁御連歌之間境御杉戸
北 牡丹ニ祢古
南 はく鳫 同筆
一 御連歌之間脇東御縁与同所後北御縁境御杉戸
南 はくい志ゆくせい
北 竹ニ尓王とり 同筆
一 紅葉之間御次後御縁与同所西御縁境御杉戸
西 すゝき
東 志やくやく 春雪筆
30 画像(翻刻付)
一 御白書院口後より紅葉之間西御縁江出候御杉戸
東 吐寿鶏
西 浜千鳥 永真筆
一 躑躅之間より御目付部屋入口御杉戸
西 雪松ニ鷹
東 岩ニさる 春雪筆
一 御祐筆部屋より焚火之間江出候口御杉戸
東 なよ竹
西 阿じさい 休円筆
一 芙蓉之間南御縁与御右筆部屋南御縁境御杉戸
西 杜若
東 桜之立木 同筆
一 芙蓉之間より菊之間江入口御杉戸
東 雪ニ柳 休円筆
西 きく 探真筆
一 芙蓉之間御縁より菊之間江入口御杉戸
南 枯木ニ山鵲
北 雪ニ柳 休円筆
一 菊之間東御縁南之方御杉戸
南 芭蕉
北 熊笹ニ嶋飛よ鳥 筆不知
一 山吹之間与細廊下境御杉戸
東 石竹
西 芦ニ鴛 洞雲筆
一 羽目之間西湖之間南御縁境御杉戸
西 耆婆扁鵲
東 薄ニふよう 探幽筆
31 画像(翻刻付)
一 羽目之間西湖之間東御縁境御杉戸
西 岩ニかもめ
東 流ニ笹さん可う鳥 同筆
一 西湖之間脇東御縁境御杉戸
南 張果老
北 松尓雪 同筆
一 同所東御縁頬西湖之間与御囲炉裏間境御杉戸
南 竹ニ虎
北 海雀ニはと 同筆
一 御囲炉裏間脇東御縁与同所後御縁境御杉戸
南 すすきニ鹿
北 垣ニ蔦 同筆
一 御黒書院御上段後御縁与御囲炉裏間後御縁境御杉戸
南 山路
東 八々鳥 同筆
一 同所御上段脇御縁頬与同御上段後御縁頬境御杉戸
西 雪笹ニ東破
東 棑ニ小鳥 同筆
一 同所南御縁頬中仕切御杉戸
西 施萢蠡
東 雪梅ニ八ツ頭 同筆
一 同所西御縁与同御上段御縁頬御杉戸
北 芦ニをし鳥
南 王照君 同筆
32 画像(翻刻付)
一 同所西御縁頬与南御縁境御杉戸
南 志ゆんさいニ鷺
北 柏ニかし鳥 同筆
一 同所御下段前南御縁与溜り境御杉戸
東 篇ら鷺
西 苅田ニがん 同筆
一 同所溜り与竹之御廊下境御杉戸
西 芦ニ鵯
東 竹津る 同筆
御本丸
表御座鋪絵附
一 大広間 探幽筆 一 御白書院 永真筆
一 帝鑑之間 永真筆 一 連歌之間 養朴筆
一 御玄関 養朴筆 一 柳之間 洞雲筆
一 柳之間溜 探幽筆 一 殿上之間 養朴筆
一 御書院御番所 永真筆 一 御次は雲柳鷺 永真筆
一 蘇鉄之間 如川筆 一 医師溜 養朴筆
一 御三家部屋上下 外記筆 一 大廊下通 同筆
33 画像(翻刻付)
一 桧之間 休山筆 一 桜之間 養朴筆
一 桔梗之間 同筆 一 躑躅之間 春笑筆
一 鳫之間 柳雪筆 一 紅葉之間 探信筆
一 菊之間 探信筆 一 柳之間 休円筆
一 竹之間 友雪筆 一 山吹之間 洞雲筆
西丸
表御座鋪向絵附
一 大広間 探幽筆 一 松之御廊下 永叔筆
探信弟子
一 御三家部屋 河村庄左衛門 一 桜之間 同筆
一 御白書院 永真筆 一 連歌之間
御次帝鑑
一 四季之間 永叔筆 一 山吹之間 柳雪筆
一 鳫之間 柳雪筆 一 芙蓉之間 休円筆
一 菊之間 休円筆 一 躑躅之間 同筆
一 桧之間 伯円筆 一 梅竹之間
34 画像(翻刻付)
一 柳之間 洞雲筆 一 竹之間 洞雲筆
一 蘇鉄之間 休碩筆 一 鳩之間 主馬筆
一 御書院番所 永真筆 一 殿上之間 永真筆
一 遠侍獅子 同筆
同御杉戸絵附
一 大広間南御縁頬御杉戸
竹ニ虎
鳳凰 探幽筆
一 同西御縁頬北御杉戸
西王母
柏ニえん可う 同筆
一 同御車寄際御杉戸
獅子平生外シ有之 同筆
一 同所東御杉戸
はく多く 探信筆
一 同所御杉戸
牡丹 同筆
一 大広間後入口北御縁頬御杉戸
象
篇ら鷺 同筆
一 同所中仕切御杉戸
八々鳥平生外シ有之
一 松御廊下入口御杉戸
浮木ニえん可う筈舟ニ鷺 探幽筆
35 画像(翻刻付)
一 大廊下桜之間入口御杉戸
柳ニ鷺
芦ニ鳫 永叔筆
一 桜之間より御白書院出口御杉戸
萩ニ兔
椿 同筆
一 同所南御縁頬御杉戸
鯉
桜ニ孔雀 同筆
一 同所西御縁頬御杉戸
ふよう
柏ニ八々鳥 同筆
一 同所仕切御杉戸
葵ニ志や可う
朝の月 同筆
一 同所御床後御杉戸
獏
水葵ニ鵯 同筆
一 同所御納戸構際中仕切御杉戸
竹ニ靏
一 御錠口御杉戸
波ニ鴫 同筆
一 御連歌之間北御縁頬御杉戸
伯夷叔斎
竹ニ鶴 同筆
一 同所中仕切御杉戸
梅ニ鳩
波ニかもめ 同筆
36 画像(翻刻付)
一 雉子之溜より帝鑑之間入口御杉戸
桃ニう楚
飛る顔 同筆
一 菊之間山吹之間御縁頬仕切御杉戸
石竹
尾花ニ鴛 柳雪筆
一 山吹之間北御杉戸
瀧ニ山吹 同筆
一 同所西之方御廊下御杉戸
山吹松
梅ニ八ツ頭 同筆
一 鳫之間より柳之間出口御杉戸
芦ニ鳫
雪柳ニ鷺 同筆
一 芙蓉之間より躑躅之間江出口御杉戸
杜若
津々じ 伯円筆
一 芙蓉之間北御廊下入口御杉戸
椿
茨ニ白雉子 同筆
一 同所中仕切御杉戸
竹ニすゝめ 同筆
一 桧之間より御茶部屋入口御杉戸
椿ニ雪
一 梅竹之間御縁頬御杉戸
可ひ登う
37 画像(翻刻付)
一 桧之間蘇鉄之間江出口御杉戸
桧ニ百合草 伯円筆
一 柳之間御縁頬御杉戸
牡丹
可き津はた 洞雲筆
一 同所雉子之溜入口御杉戸
てつせん
桐ニ鳳凰 同筆
一 柳之間御縁頬より大広間江出口御杉戸
きく
一 蘇鉄之間より梅竹之間御縁頬入口御杉戸
楚てつ
竹ニ津はき 休碩篳
一 蘇鉄之間溜より御駕籠台江出口御杉戸
鴫
竹
一 殿上之間南御縁頬御杉戸
志やかう 永真筆
38 画像(翻刻付)
御定高之次第 享保七寅年六月十八日被 仰出 | ||||
一 五千石 | 御側衆 | 御留守居 大御番頭 |
一 四千石 | 両御番頭 |
一 三千石 | 大目付町奉行御勘定奉行 百人組之頭小普請支配 |
一 弐千石 | 西丸御留守居御籏奉行 御鎗奉行御作事奉行 御普請奉行小普請奉行 新御番頭 |
|
一 千五百石 | 高家衆御持弓頭 御持筒頭御先手 |
一 千石 | 御留守居番御目付 御使番御徒頭小十人 頭両御番組頭 |
|
一 七百石 | 西丸裏御門番頭ニノ丸御留主居 御船手元払御納戸頭 御腰物奉行 |
一 六百石 | 新御番組頭大御番組頭 | |
一 四百石 | 西丸切手御門番頭御裏御門番頭御天守番頭 | |||
富士見 | 番頭 | |||
御宝蔵 |
39 画像(翻刻付)
一 高之多少ニ不構 御膳奉行小普請組頭御広敷番之頭
御役料弐百俵 御賄頭
諸御番并末々迄御切米並高之大概
一 三百俵 | 両御番 | 一 弐百五拾俵 | 新御番 |
一 弐百俵 | 元払御納戸 御腰物方大御番 |
一 百俵十人扶持 | 小従人 |
一 百五拾俵 | 御勘定 | 一 百俵 | 支配勘定 |
一 七拾俵五人扶持 或ハ 百俵 |
富士見番 御宝蔵 御天守番 |
一 百俵五人扶持 野扶持七人扶持 |
御鷹匠 |
一 八拾俵或ハ 百俵五人扶持 |
御鳥見 | 一 弐百俵 | 御徒目付組頭 |
一 百俵五人扶持 | 御徒目付 | 一 百五拾俵 | 火之番組頭 御徒組頭 |
一 八拾俵 | 御徒押 | 一 | 火之番 |
一 七拾俵五人扶持 | 御徒 | 一 百俵五人扶持御同朋 | |
一 弐拾俵三拾俵 弐人扶持或三人 扶持組頭は並 高之上ニ御定高 弐拾俵 |
坊主 | 一 弐百弐拾八俵四ツ 物成弐百石之 積り但火消与力之 馬飼料被下之 |
与力 |
40 画像(翻刻付)
一 三拾俵弐人扶持 御持組ハ三人扶持 |
同心 | 一 拾五俵 壱人扶持 |
御玄関番御小人目付 御小人御使之者 御中間 |
一 三拾俵弐人扶持 或は四拾俵 |
伊賀之者 | 一 拾弐俵一人扶持 或は十五俵 五人扶持も有り |
黒鍬御掃除之 者 新組 |
諸御役人支配附
一 老中支配 禁裏御所方 公家 門跡国持并
万石以上九千石以上之交代寄合大造御普
堀川石垣地形御作事家作塀門
堂塔御造営御修復所知行割異国御用高家御側衆
御留守居大御番頭大目付町奉行御勘定奉行小普請
支配御籏奉行御鎗奉行御作事奉行御普請奉行
御留守居番遠国奉行遠国御役人
一 若年寄 両御番頭小普請奉行西丸御留守居
支配 新番頭百人組之頭△中奥御小性同御番衆△
41 画像(翻刻付)
御持筒弓頭御先弓鉄炮頭御目付御使番御小性御小納
戸御徒頭小十人頭二丸御留守居御鉄炮御用衆
御船手元払御納戸御腰物奉行御鷹匠頭御女
中様方附屋敷改九千石以下交代無之寄合儒
者御書物奉行御馬方御賄頭御台所頭桜田御
殿奉行浜御殿奉行吹上奉行御数寄屋頭御鞍打
本阿弥猿楽舞々
一 寺社奉行支配 紅葉山役同前火之番諸国寺社天文方
楽人連歌師碁将基
一 御留守居支配 御留守居組頭御広敷番之頭御切手番
之頭御天守番頭富士見御宝蔵番頭御幕奉行大筒
□玉薬奉行御弓矢鎗奉行御具足奉行奥火之番
小普請弐百石以下御箪笥奉行銭蔵御番之頭添
番伊賀与力御下男与頭御女中惣御門内外共
御城外御住居御女中方諸国関所手形但鉄炮通り
手形は御老中証文ナリ入鉄炮出鉄炮之訳有之由
一 大目付支配 万石以上之触流闕所物奉行諸国駅
宿舟渡[同役之内 一人兼役]切支丹宗門改[同役之内 一人]
一 町奉行支配 石出帯刀町年寄
一 御勘定奉行 御勘定組頭御代官書替奉行御蔵
支配 奉行
42 画像(翻刻付)
御金奉行漆奉行林奉行御勘定支配勘定
評定所番川船役人後藤朱座銀座
一 御作事奉行支配 切支丹宗門改同役之内一人兼役御畳
奉行御大工頭御作事下奉行小細工頭
絵師
一 御普請奉行支配 切割町棟梁御堀石垣土居明屋敷
一 小普請奉行支配 小普請方同改役
一 御目付支配 火之番組頭火之番御徒目付与頭
御徒目付御徒押御貝太鼓役
御植木奉行御小人頭御挑灯奉行伝奏屋鋪番御駕
籠頭御掃除頭江戸中辻番所但大名辻番は除之
一 乗物之儀五十歳以下は五ヶ月切之証文五十歳以上は
一度神文ニ而相済右五ヶ月切願之趣は馬上計ニ而
難相勤痛所之内計与云ふ字を加ル但し五十以上は
乗物断之節為持遣ス月切は御目付衆於宅ニ
神文ス陪臣も大概如此拾万石位之家ニ乗物
願三人迄駕籠は何挺ニ而も不苦
一 二丸御留守居 二丸張番同添番同火之番同坊主
支配
43 画像(翻刻付)
諸大名之次第
今於義丸
一 越前家 松平兵部少輔松平越後守松平出羽守松平大和守
松平左兵衛佐松平近江守松平志摩守松平河内守
右之内越前ヲ本家与唱越後ヲ嫡家ニ唱
右何も革懸り之挟箱持之尤内は何も金紋ナリ
但出羽守迄之三家は御紋ナリ残五家は桐ナリ右革
掛り之訳は先祖従三位宰相忠昌卿より掛之給ふ
於諸番所御三家与見違下座等有之故忠昌卿
軽之懸ヶられしと也
44 画像(翻刻付)
尾 紀 紀 水
一 御門葉 松平中務太輔 松平左京大夫 松平越前守 松平讃岐守
水 水 水
松平大学頭 松平播磨守 松平淡路守 松平肥後守
右之内讃岐守肥後守ヲ溜詰与云讃岐守は水戸之
嫡流ナリ
紀 紀 尾
松平玄蕃頭 松平織部正 松平掃部頭
尾 水
松平弾正大弼 松平大蔵大輔
此五人未部屋住ナリ
一 国持之列 松平加賀守 松平薩摩守 松平陸奥守
松平越後守 松平於義丸 松平出羽守
松平安藝守 松平勝五郎 松平大炊頭
松平大膳大夫 松平筑前守 松平丹後守
宗 対馬守 松平阿波守 細川越中守
松平土佐守 佐竹左兵衛督 藤堂和泉守
上杉大炊頭 有馬中務太輔
都合弐拾家当時国持与称ス然共土佐守家は少シ意味
有之有馬は元准国主ニ而古より国持与唱ル家ニ非ス
又井伊掃部頭松平讃岐守松平肥後守等役儀無之は
国持之列テ又国家ハ一国ヲ一円ニ不領与いへとも家ニ
よりて代々其号ヲ附
45 画像(翻刻付)
一 准国主 伊達遠江守 立花左近将監 丹羽左京大夫
右之家ナリ但立花丹羽は家督以後諸太夫
之内は柳之間詰ニ而准国主之列ニあらす
四品ニ被 仰付候以後大広間江相詰准国主ニ
成ルナリ
又一国ヲ一円ニ領ス与いへとも准国主之列ニも不有候面々
若狭一円之主酒井讃岐守志摩一円之主稲垣摂津守
壱岐一円之主松浦肥前守此三家ナリ御譜代並外様
繁多なれハ除之
御一字頂戴之家々
加賀 越前 陸奥 薩摩 安藝 両池田 毛利
黒田 鍋島 蜂須賀 上杉 越後 細川 松平
出羽守 但此内上杉細川は御一字計ニ而御称号不被下
御称号計被下松平土佐守従先規御称御一字
不被下家々佐竹左兵衛督藤堂和泉守宗対馬守
ナリ薩摩鍋島蜂須賀黒田は御称号不被下内
は自氏ヲ用ルナリ
46 画像(翻刻付)
官位叙任之次第
尾 紀御嫡子部屋住初官三位中将ナリ水戸は正四位
少将ナリ松平加賀守嫡子初官正四位下少将ナリ陸奥
薩摩松平相模越前溜詰之面々嫡子は初官
侍従被任之其外国持少々之嫡子ニ而も四品ニ被叙也
一 少将之官は其家或は年老ヲ以被任之中将ニ至テは
其家与其仁与を被撰もの歟
一 薩摩は嫡子侍従ニ而も嫡孫をも侍従ニ被任之
薩摩家従先規為被叙四品例無之与云
47 画像(翻刻付)
一 国持之嫡子幼少雖為無官四品之列也勿論依テ家
柄ニ着別有り越後は幼少無官ニ而大方侍従之下
四品之上ニ附与ナリ
一 御譜代之面々も年老或は依テ其仁ニ四品ニ昇進ス
一 国持多る人其初官四品ニ被任事有り年始之
着座は侍従以上之面々計被 仰付是は毎暮
被 仰出候事
御内書之次第
御三家并松平讃岐守使者 殿中江招之於躑躅之
間御内書老中被渡之使者巻物弐宛拝領但
御三家江は 御書判被成下其余は何も黒印ナリ
松平加賀守ヲ始国持衆松平左京大夫松平中務太輔
伊達遠江守南部大膳太夫両本願寺使者柳之間老
中御内書被渡之使者巻物弐ツゝ被下之但両本願寺
は御書判ナリ
右之外御門葉之歴々侍従以上国持井伊保料都而
48 画像(翻刻付)
万石以上之使者老中宅江扣之御内書被渡之使者賜
物無之
一 老中若年寄何も於御用部屋 御内書被下之月番之老
中は其時之奉行故被下之
一 御内書は諸大名幼年 御目見無之内は不被下之
諸献上は奉書被付十一才以上差上之ナリ
一 三季献上ニ付吉川左京計御内書不被下之其余は
御三家は御附人江も被下之
一 喜連川左兵衛督 御内書不被下之
病気御尋并御悔上使奉書御香奠之次第
一 御三家并国持衆病気大切之節為御尋上使は被遣之
御三家江は老中国持江は御奏者衆被遣之老中病気
大切之節御小性衆被遣之何も品ニ寄賜物有之但
国持之在国之時病気大切之節は御尋奉書宿次
を以被下之国持は外も御三家之庶流杯江も品ニ寄
被下之事も有り
一 御三家逝去之時唱物音曲七日普請三日停止被
仰出為伺御機嫌惣出仕有之西丸江は御家門
49 画像(翻刻付)
計登 城ナリ
一 御老中御役之内卒去之時唱物音曲三日停止被
仰出為伺御機嫌布衣以上之役人登 城有之
諸大名は月番之老中宅江使者ヲ以御機嫌伺
也
一 御三家家之庶流重キ忌中之節為御尋 上使
両御番頭被遣事有り
御香奠被下之員数
古来は
一 尾張殿 紀伊殿江 白銀百枚 千枚ナリ
古来は
一 水戸殿江 白銀五十枚五百枚ナリ
一 加賀越後越前陸奥薩摩 銀五十枚 同断
古来は
一 少将以上并老中 銀三十枚 三百枚ナリ
古来は
一 侍従以上 銀廿枚 二百枚ナリ
一 国持之外も御三家之庶流又は其余も家ニ依テ被下歟
一 諸大名十七ヨリ内ニ而死去之時御大法之通跡目不被
仰付然共御三家は御幼少ニ而も御相続相違無之
50 画像(翻刻付)
其余も弟或は一類を以思召次第新知被
仰付且左之三家而巳縦令幼少ニ而も跡式無相違
被 仰付
松平陸奥守 代々大国ヲ御預ヶ被為置候故之由
宗 対馬守 代々朝鮮国御用被 仰付置故之由
伊奈半左衛門 代々関東御郡代被 仰付置候故之由
一 幼少家督其身病気ニ而 御目見未相済内十七才
以上ニ而も養子之願不相成法ナリ併願之品ニ寄
答を以養子被 仰付筋も有り
御譜代之次第
一 三河安祥之七御譜代 両酒井阿部植村大久保石川
元来田ニ作ル中興ニ至テ
本多美濃守故有之多ニ改ル
一 三河岡崎御譜代 井伊 榊原 鳥居 戸田 永井
水野 内藤 安藤 久世 井上
安部 秋元 渡辺 伊丹 屋代
周防守
一 駿河御譜代 板倉 太田 松平家ナリ 西尾
能登守ハ
土屋 森川 稲葉外ナリ 藤堂
高木 堀田 牧野 奥平
51 画像(翻刻付)
岡部 小笠原 朽木 諏訪 保科 土岐 稲垣
左京は 両様
丹羽外ナリ 三浦 遠山アリ 加々爪 内田 小堀
備後守
西郷 奥田 脇坂 京極家ナリ 山口 柳生 堀
那須
貞享年中御譜代ニ被 仰付面々増山秋田有馬
左衛門佐
家ナリ 相馬水谷本庄ナリ享保年中御譜代ニ
備後守
被 仰付面々有馬家ナリ 加納ナリ此外御三家
之末子等御譜代
松平御先祖御連枝之家々 | 当時何も 御譜代ナリ |
||||
一 | 交代寄合 | 松平村 松平太郎左衛門 |
一 | 交代寄合 | 竹之谷 松平主水 |
一 | 丹波 笹山城主 |
形之原 松平紀伊守 |
一 | 御油 松平肥前守 |
|
源溝御油次男家 | 能見 | ||||
一 | 宇部宮城主 | 松平吉十郎 | 一 | 大御番 | 松平五郎兵衛 |
阿知和村 | |||||
大給 | 右衛門佐家 断絶ナリ |
||||
一 | 山形城主 | 松平和泉守 附り主膳正 |
一 | 能見次男家 松平市正 |
|
長沢 | |||||
一 | 吉田城主 | 松平伊豆守 附り伝中右京之 惣領家断絶 |
一 | 岡津内衆 縫殿能登之 松平安房守 |
52 画像(翻刻付)
福釜次男家 福釜ノ三男家
一 御書院番 松平三郎次郎 一 松平左源次
桜ノ井 藤井次男家 惣領家断絶
松平遠江守 一 松平勘九郎
附り伊賀守三四郎等
ナリ
大濱次男家 惣領家断絶
一 大御番 松平九郎右衛門
都合十二家ナリ 内九家惣領三男二男
内城主五人
附り喜連川松前
那須衆美濃衆信濃三河衆 岩松等之事
一 那須七騎 大関 太田原芦野千本福原伊王野岡本
但大関太田原は万石以上殊ニ城主也其外芦野福原
毎暮参上三月御暇月次御礼御白書院御勝手ニ罷在
御目見ナリ 伊王野岡本は断絶ナリ
一 美濃衆 高木統春中三十日計出府御暇被下之両年
参上一年休息ナリ
一 信濃衆 知久小笠原座光寺四月初参上五月中頃
御暇参上休息同前
一 三河衆 松平太郎左衛門中嶋与五郎此外岩松兵部等
何も老中支配御礼席御白書院御勝手
一 交代寄合は小身与云へとも留守居召仕之大概格万石以
上ニ准之勿論老中支配
一 喜連川 毎暮参府年始御礼相済帰府内室
53 画像(翻刻付)
在住也雖無高与二本道具長刀金紋
先箱ナリ名は[左兵衛 右兵衛]督杯与雖称与年始
御礼之節素袍着之乗輿ナリ代替りニ
家老御太刀目録ニ而御目見
一 松前志摩守乗輿ナリ代替ニ家老両人御太刀目録
御目見平常万石以上之格ナリ但無高ナリ
乗輿之次第
一 万石以上并万石以下ニ而も高家表高家衆御側衆
駿府御城代御留守居大番頭并御籏本五拾歳
以上之面々乗輿ナリ此内表高家無官ニ而も白無
垢着用スル也
一 諸大名侍従多る人之嫡孫部屋住ニ而乗輿不成
假令御連技少将たる人之二男三男勿論乗輿
不成但国家は別段之子細有之
一 万石以下ニ而下屋鋪拝領之御側衆御留守居
54 画像(翻刻付)
大御番頭迄拝領之スルナリ
御役人官位之次第
一 従四位侍従 老中 京都所司代
一 同断 高家或は少将従五位下侍従も有り
一 従四位 大坂御城代
一 従五位 若年寄寺社奉行御奏者番
大坂御城番伏見奉行駿府御城代御留守居
御側衆大番頭両番頭両御殿御家老大目付
町奉行御勘定奉行御作事奉行御普請奉行
55 画像(翻刻付)
西丸御留守居小普請奉行長崎奉行京大坂町奉行
禁裏附奈良奉行甲州勤番頭堺奉行御小性
中奥御小性御小納戸頭取林大学吹上御用人三人之内
弐人日光奉行山田奉行
右之内御奏者寺社奉行は持来り之四品も有り
若年寄は元来諸士之別当無城主御役ナリ依
之城主之面々被 仰付候節は若年寄上座蒙
仰ヲ之例ナリ
一 布衣 百人組之頭小普請支配御籏奉行御鎗奉行
御持筒弓頭新御番頭駿府御城番同町奉行佐渡奉行
浦賀奉行御先弓鉄炮頭定火消御留守居番御目付
御使番西丸裏御門番頭両御番組頭御徒頭小十人頭
御納戸頭御腰物奉行二丸御留守居御船手御鷹
匠頭御鉄炮方御小納戸吹上御用人竹姫君様
御用人
56 画像(翻刻付)
駿府京大坂在番并加番御目付等之次第
一 駿府 在番御書院番一組宛番頭組頭組中并与力同
心共毎年九月代り御暇之節番頭金弐枚
時服二御羽織組頭江銀廿枚組中銀拾枚
宛被下之此節組中ニ嫡子共御目見被 仰付在番
帰り之節番頭押懸銀馬代組頭興津鯛一箱献
上之ナリ但組中廻り進物番共ニ在番勤ル道奉行
屋鋪改弓馬御用之者は在番不勤残リナリ平番より
目付四人出ル其外御役懸り品々有り
万石以上一人是ヲ大加番ト云
一 同所加番 五六千石之寄合二人平加番ト云 御暇之節大加番は時
57 画像(翻刻付)
服四ツ羽織寄合加番は時服三ツ羽織被下之毎年五月
交代也但屋鋪御城外ニ有之町口小屋場大加番四豆
平加番小屋場草源同上ニ御扶持之次第一万石以上
は減高一万石参仕之御役扶持四百人扶持被下之平
加番之面々右之割ヲ以被下之滞府之節献上物番
頭之位押懸手綱銀馬代等ナリ
一 同所御目付 御使番より勤之毎年一人十月より十二月迄
彼地ニ罷在夫より直ニ甲府御城御目付勤之滞府之節
代り無之御暇之節金弐枚時服二被下之
一 御書院在番繰 子辰申 五番 七番
丑己酉 六番 八番
寅午戊 一番 三番
卯未亥 二番 四番
一 京都二條 在番大御番二組宛番頭組中并与力同
心共毎年四月代り御暇之節番頭金五枚時服三
羽織組頭銀十枚時服二組中銀十枚宛被下之
此節組中嫡子 御目見被 仰付在番滞之節番
頭押懸手綱銀馬代献上之ナリ四月二日先番頭
江戸発足同三日四日五日六日両組中江戸発足
同七日諸番頭江戸発足ナリ各道中十日泊り彼
58 画像(翻刻付)
地交代は四月十四日先番頭同十五日十六日十七日十八日
組中交代同十九日跡番頭交代初交代之前日番頭
入城申談相済翌朝末明ニ組中共ニ交代ス近年
平番之内身上高之は壱人宇治御茶壺御用勤之
御数寄屋頭同坊主同心直前ニ罷越是は五月迄
居残り江戸発足ナリ
一 摂州大阪 在番之次第交代之様子等二条之通リナリ
但七月廿三日大之月は廿四日組も准之先番頭江戸
発足同廿四日廿五日廿六日廿七日組中同廿八日跡番
頭江戸立ナリ各道中十一日泊り御暇之拝領物
滞府之献上も二条之通り也彼地交代八月七日先番
頭同八日九日十日十一日組中同十二日跡番頭交代ス近
年平番之内身上高之者壱人宇治御茶壺御用
勤之勿論是は交代以前より彼地発足
一 大御番在番繰 大坂申寅 二条己亥 四番 八番
大坂己亥 二条申寅 壱番 六番
大坂卯酉 二条子午 七番 十番
大坂子午 二条卯酉 五番 十一番
大坂戊辰 二条丑未 二番 三番
大坂丑未 二条戊辰 九番 十二番
一 同所加番 万石以上四人毎年八月交代也但三四万石
位壱人三万石位三人御暇之節時服羽織被下之御役
59 画像(翻刻付)
高は一万石迄本高夫より以上は大方十分一之引高ニ而
勤之彼地高一倍御米被下之交代之次第壱番代り八月
三日弐番代り同四日三番代り同五日四番代り同六日ナリ
小屋場は山里[大身 小屋]中小屋立屋口鳫木坂
一 同所御目付 御使番より一人両御番之内より一人相勤之彼
地ニ罷在候内京都江代ルく罷越是ヲかけ勤と云ふ
毎年春秋交代ナリ世上ニ而上方目付ト云或ハ百日目
付ト唱ルナリ御暇之節金五枚宛被下之
一 禁裏御所方火之番は 淀山城郡山大和膳所近江亀山
丹波此四ヶ所城主弐人宛組合参府滞城被 仰付滞
城せし弐人より隔月ニ京都屋鋪江家来差出置
尤大火之節は自分出馬是は火消一通リ之事ニ非ス
禁裏守衛之為ナリ依之家来末々迄之武器
其外幕弓鉄炮長柄等之類悉ク用意ス八幡
伏見宇治江も様子ニ寄人数計出ス事有之
京都火消は京近辺ニ在所有之一二万石之大名
壱人宛毎年三月朔日半年代ニ而自分家来共
彼地役屋敷江相詰右屋鋪大手町ナリ
長崎御目付は御目付御使番よりも被遣事有り
60 画像(翻刻付)
御城内外御門番所勤之次第 | |||||
一 大手三之御門 | 百人組之頭与力同心 | 一 中之御門 | 御持頭并与力同心 | ||
一 中雀御門 | 御書院与力同心 | 一 二之丸銅御門 | 大御番与力同心 | ||
一 二丸中仕切 | 添番支配 | 一 平川口御門 | 御先手頭与力同心 | ||
一 下梅林 | 御先手頭与力同心 | 一 上梅林 | 御留主居与力同心 | ||
一 御切手御門 | 御切手番頭并同心 | 一 二丸喰違 | 右同断 | ||
一 塩見坂 | 御留守居之与力同心 | 一 坂下御門 | 御先手頭与力同心 | ||
一 紅葉山下御門 | 御先手頭与力同心 | 一 西丸御玄関前 | 西丸御書院 | ||
与力同心 | |||||
一 山里 | 右同断 | 一 北刎橋 | 御留守居与力同心 |
61 画像(翻刻付)
一 西丸御台所前 | 西丸御留守居 | 一 蓮池御門 | 御先手頭与力同心 |
与力同心 | |||
一西丸中仕切 | 御持頭与力同心 | 一 二丸中口御門 | ニ丸御留守居 |
与力同心 | |||
一 西丸獅子口 | 西丸大手番所支配 | 一 三丸喰違 | 御先手持同心 |
一富士見御番所 | 富士見番頭 | 一 御宝蔵 | 御宝蔵番之頭 |
与力同心 | 組共ニ | ||
一御天守下 | 御天守番頭 | 一 上埋御門 | 御書院番頭 |
并組共 | 預り同心 | ||
一 下埋御門 | 御先手持同心 | 一 新御門 | 御先手 |
一大手御門 | 十万石以上御譜代勤之七八万石ヲも被仰付古来侍従 不勤之中奥其構無之番頭壱人惣頭壱人常上下ナリ |
||
一 西丸大手 | 右同断六七万石ニ而も勤之 | ||
一 内桜田御門 | 御譜代八九万石之 | 一 外桜田御門 | 御譜代五六万石之 |
場所何も羽織 | 場所 | ||
一神田橋御門 | 外様五六万石之場所 | 一 和田倉御門 | 御譜代二三万石之 |
場所 | |||
一馬場先御門 | 御譜代壱弐万石之 | 一 幸橋御門 | 外様壱弐万石之 |
場所 | 場所 | ||
一日比谷御門 | 外様壱弐万石之 | 一 鍛冶橋御門 | 右同断 |
場所 | |||
一 常盤橋御門 | 右同断 | 一 一ツ橋御門 | 右同断 |
一竹橋御門 | 御譜代壱弐万石之 | 一 田安御門 | 上ニ同 |
場所 | |||
一 筋違橋御門 | 七千石位之寄合 | 一 半蔵御門 | 右同断 |
一数寄屋橋御門 | 万石以下三千石 | 一 内竹橋 | 上ニ同 |
以上寄合 | |||
一 雉子橋御門 | 同断 | 一 清水御門 | 同断 |
一 虎之御門 | 同断 | 一 山下御門 | 同断 |
一 赤坂御門 | 同断 | 一 市谷御門 | 同断 |
62 画像(翻刻付)
一小石川御門 | 同断 | 一午込御門 | 同断 | |
一 浅草御門 | 同断 | 一四ツ谷御門 | 同断 |
評定所式日立合内寄合之次第
一 式日立合ニ相定ル御役人寺社奉行町奉行御勘定奉行
吟味役ナリ同所江相詰ル役人御祐筆儒者目安読
評定所番役御勘定御徒目付御料理方御坊主御小
人目付評定所留守居并附同心[月番方町与力ニ人 非番方町与力壱人]
同同心[月番より六人 非番より三人]石出帯刀并附同心町年寄
一 式日毎月二日十一日廿一日[正月ハ 十二日也]此日御老中壱人大目付
壱人此外相定ル御役人并御目付弐人尤三奉行
初メ卯ノ刻より罷出ル
63 画像(翻刻付)
一 立合毎月四日十三日廿五日此日御側衆壱人御目付一人
此外相定ル御役人并京大坂其外遠国奉行御役
人参府之時は出席スルナリ
一 内寄合毎月六日十八日廿七日此日三奉行銘々月番
之宅ニ而同役計寄合有之其支配下之公事訴訟
を裁判ス寺社奉行之内寄合ニは銘々之家来共
之内寺社役人壱人宛召連之町奉行内寄合ニは組之
与力同心囚獄町年寄相詰ル御勘定奉行内寄
合ニは御代官御勘定評定所留役相詰ル此外之
御役人内寄合も大概右之日限用之ルナリ
御軍役之人数并御扶持方積 | ||||||
一弐百石八人 | 侍一人 甲持一人 |
口付弐人 草履取一人 |
鑓持一人 挟箱持一人 |
小荷駄一人 | 一説ニ上下十弐人 | 拾人扶持 |
一弐百五拾石九人 | 侍弐人 甲持一人 |
同断 同断 |
同断 同断 |
同断 | 一説ニ上下十四人 鑓弐筋 |
拾一人扶持 |
一三百石十人 | 同断 同断 |
同断 同断 |
同断 同断 |
小荷駄二人 | 一説ニ上下十六人 鑓二筋 |
十二人扶持 |
一四百石十一人 | 侍三人 同断 |
同断 同断 |
同断 同断 |
同断 | 一説ニ上下十七人 鑓弐筋弓 一張鉄炮一挺 |
十四人扶持 |
一五百石十三人 | 侍四人 同断 |
同断 同断 |
鑓持二人 同断 |
同断 | 一説ニ上下十八人 同断 |
十六人扶持 |
一六百石十五人 | 侍五人 甲持一人 鉄炮一挺 |
同断 同断 |
同断 同断 |
同断 | 一説ニ上下十九人 同断 |
十八人扶持 |
一七百石十七人 | 侍同断 同断 同断 |
口付四人 同断 |
同断 同断 |
同断 | 一説ニ上下廿人 弓一張鉄炮一挺 |
廿人扶持 |
一八百石十九人 | 同断 同断 同断 |
同断 同断 |
鑓持三人 挟箱二人 |
同断 | 一説ニ上下廿一人 鑓二筋弓鉄炮 |
廿二人扶持 |
64 画像(翻刻付)
一九百石廿一人 | 侍六人 同断 同断 |
同断 同断 弓一張 |
鑓持三人 挟箱持二人 |
同断 | 一説ニ上下廿二人 同断 |
廿三人扶持 |
一千石廿三人 | 侍七人 同断 同断 |
同断 同断 同断 |
同断 同断 |
小荷駄三人 | 一説ニ上下廿三人 同断 |
廿四人扶持 |
一千百石廿五人 | 鑓三筋 鉄炮一挺 |
弓一張 | 廿五人扶持 | |||
一千弐百石廿七人 | 同断 同断 |
同断 | 廿六人扶持 | |||
一千三百石廿九人 | 同断 同断 |
同断 | 廿七人扶持 | |||
一千四百石三十一人 | 同断 同断 |
同断 | 廿八人扶持 | |||
一千五百石三十三人 | 同断 同断弐挺 |
同断 | 廿九人扶持 | |||
一千六百石三十五人 | 鑓四筋 鉄炮弐挺 |
同断 | 三十人扶持 | |||
一千七百石三十七人 | 同断 同断 |
同断 | 一説ニ鑓四本 | 三十一人扶持 | ||
一千八百石三十九人 | 同断 同断 |
同断 | 三十二人扶持 | |||
一千九百石四十一人 | 同断 同断 |
同断 | 三十三人扶持 | |||
一弐千石四十三人 | 鑓五筋 同断 |
同断 | 三十四人扶持 | |||
一三千石馬上弐騎 | 同断 鉄炮三挺 |
弓弐張 | 一説ニ籏一本 | 四十五人扶持 | ||
一四千石同三騎 | 鑓十筋 鉄炮五挺 |
同断 | 同断 | 六拾人扶持 | ||
一五千石同五騎 | 同断 同断 |
同断 籏弐本 |
一説ニ弓三張 | 七十五人扶持 | ||
一六千石同断 | 同断 同十挺 |
同断 弓五張 |
九拾人扶持 | |||
一七千石同六騎 | 同断 同十五挺 |
同断 同断 |
百五人扶持 | |||
一八千石同七騎 | 同廿筋 同断 |
同断 同十張 |
百廿人扶持 | |||
一九千石同八騎 | 同断 同断 |
同断 同断 |
百卅人扶持 | |||
一壱万石同十騎 | 持鎗共三十筋 鉄炮廿挺 |
籏三本 弓十張 |
百五十人扶持 |
65 画像(翻刻付)
一弐万石同廿騎 | 持鑓共五十筋 鉄炮五十挺 |
籏五本 弓廿張 |
三百人扶持 | |||
一三万石同三十騎 | 同七十筋 同八十挺 |
同断 同断 |
四百五十人扶持 | |||
一四万石同四十騎 | 同断 同百廿挺 |
同八本 同三十張 |
六百人扶持 | |||
一五万石同七十騎 | 同八十筋 同百五十挺 |
同十本 同断 |
七百五十人扶持 | |||
一六万石同九十騎 | 同九十筋 同百七十挺 |
同断 同断 |
九百人扶持 | |||
一七万石同百騎 | 同百筋 同弐百挺 |
同十五本 同五十張 |
千五十人扶持 | |||
一八万石同百三十騎 | 同断 同弐百五十挺 |
同廿本 同断 |
一説ニ籏十五本 | 千弐百人扶持 | ||
一九万石同百五十騎 | 同百三十筋 同三百挺 |
同断 同六十張 |
一説ニ籏十八本 | 千三百人扶持 | ||
一拾万石同百七十騎 | 同百五十筋 同三百五十挺 |
同三十本 同断 |
一説ニ籏廿本 | 千五百人扶持 | ||
右之通可相嗜旨慶長二十辰年より御定 |
[東海道 木曽路]之書付御関所武具通用
今切御関所
一 下り鉄炮御老中御証文ヲ以相通候事
一 鉄炮之外武具改無之候然共其品ニ寄改候由之事
箱根御関所
一 弓鉄炮其外武具改無之候乍然シ不審成体ニ候得ハ改候由
之事
福嶋御関所
一 鉄炮数筒は御老中御証文ニ而通シ候由之事
碓水御関所
一 下り鉄炮は御老中御証文ニ而通シ候事
一 弓長柄等数多節は其家々之家老手形ニ而通シ候由之事
66 画像(翻刻付)
浦賀廻船通用之事
一 五拾目以下之鉄炮五拾挺
登り之節此員数迄は諸大名諸籏本江戸留守居
証文相認奉行所迄致持参候ニ付奉行押切いたし
在役之与力裏書為致候五拾目以上之鉄炮は一
挺ニ而も御老中御証文ニ而通船いたし下り之節は
鉄炮大小ニ不限壱挺ニ而も御老中御証文ニ而致通船候
一 弓五十張
此員数迄は上下共ニ江戸留守居証文ニ而奉行致押
切在役之与力裏書為致通船いたし候
一 矢千本
此員数迄右同断
一 鎗百本
此員数迄右同断
一 具足五拾領 一 鉄炮台金物 一 便舟人
此員数迄右同断 右同断 右同断
一 陽 一 玉薬 一 増水主
上下共ニ右同断 右同断 右同断
一 硫黄 一 矢之根 一 減水主
右同断 右同断 右同断
一 塩焇 一 鞍 一 新舟
右同断 右同断 右同断
一 着込 一 鐙 一 甲
右同断 右同断 右同断
67 画像(翻刻付)
一 長刀 一 鑓之柄 一 幕串
右同断 右同断 右同断
一 上乗 一 米大豆五百俵余此員数余は
右同断 登り之節右同断下り之節は無構
右之通ニ御座候以上
寅二月
関所之覚
一 [箱根 根府川] 大久保出羽守
一 五料 松平大和守
一 新郷川俣 阿部飛騨守
一 関宿 久世出雲守
一 今切 松平豊後守
一 関川 松平越中守
一 碓水 内藤丹波守
68 画像(翻刻付)
一 杢ヶ橋 松平右京亮
一 福嶋 山村甚兵衛
一 小岩市川房川渡中田
金町杉戸栗橋小仏 伊奈半左衛門
御引渡之席
一 大番頭帝鑑之間老中列座
一 両番頭右同席老中列座若年寄衆侍座
一 両番組頭江御引渡之節右同席月番老中若年寄衆侍座
一 新番頭中之間月番老中若年寄衆侍座
一 小十人頭御納戸頭御腰物奉行躑躅之間右同断
一 御同朋桔梗之間若年寄衆侍座
一 御持頭百人組御先手御籏奉行火消御徒頭等於宅同
役月番引渡
69 画像(翻刻付)
次目
万石以下家督 御礼献上物
分知
一 金壱枚 三千石より九千九百石迄
一 銀三枚 千石より弐千九百石迄
一 同壱枚 五百石より九百九拾石迄
但初而 御目見献上物は只今迄之通り
右は享保七寅四月被 仰出
70 画像(翻刻付)
御暇拝領物之席
一 御譜代衆表向衆御白書院
一 詰衆芙蓉之間
一 半年代拝領物無之
一 遠国奉行布衣以上は芙蓉之間布衣以下は遠
国等躑躅之間又は御祐筆部屋縁頬
一 御目見以上并諸職人町人等焼火之間
右何も進物番持之
但此席江は若年寄衆出座
71 画像(翻刻付)
月次惣出仕之節座席
一 御白書院面々御縁頬
一 御黒書院御三家方溜り詰所司代大坂御城代
一 大廊下諸大名交代寄合表高家法印医師
一 帝鑑之間御譜代大名
一 同所東御縁頬惣御弓御鉄炮頭西丸裏御門番頭
御鉄炮方御徒頭小十人御船手御女中様方御用人二丸
御留守居布衣以下之御役人寄合惣医師儒者
一 鳫之間高家衆詰衆
72 画像(翻刻付)
一 菊之間詰衆嫡子衆並御籏奉行御持弓御持筒頭
三番頭百人組之頭御鑓奉行火消御使番両御番組頭
一 羽目之間法印法眼医師
一 中之間御奏者番西丸御留守居小普請奉行新御番
頭同与力頭寺社奉行御目付御納戸頭御勘定吟味
役御留守居番御腰物奉行御祐筆組頭芙蓉之間
御役人
一 山吹之間中奥衆
一 表より御三家使者 御目見之節城代より以上を帯釼
城代以下は腰指御廊下ニ秡置罷出候
一 外之家来は家老ニ而も帯釼無之
一 縁組万石以上共ニ御白書院縁頬
一 所替右同席
一 跡目万石以上波之間万石以下 御目見以上之分菊之
間 御目見以下は躑躅之間御用達町人役者等ハ
御納戸前
一 隠居家督右同断
一 屋敷替は人ニ寄波之間芙蓉之間御祐筆部屋
縁頬
一 御三家家老御使ニ参候節御暇芙蓉之間縁頬
73 画像(翻刻付)
在府之節は使者躑躅之間時ニ寄違老中出座
一 外之面々使者は桧之間老中出座
一 碁将棊之者連哥師御暇躑躅之間右同断
一 重キ出家住職輪番学頭僧正等之儀御白書院
縁頬御暇は柳之間右同断
一 端午重陽歳暮御内書渡り候節使者柳之間
右同断
一 阿蘭陀大広間落縁 御目見御暇大広間
四ノ間 公方様より時服三十 大納言様より時服二十
御料理之席
一ノ間
高家衆 御留守居 御奏者番 御書院番頭
御小性組番頭 町奉行 御勘定奉行 御作事奉行
御普請奉行 小普請奉行 西丸御留守居 新番頭
中奥衆 御留守居番
二ノ間
御使者 御書院組頭 御小性組組頭 御徒頭
小十人頭 御船手 二丸御留守居 御納戸頭
御腰物奉行 御勘定吟味役 御裏御門番之頭 新御番与頭
74 画像(翻刻付)
御留守居組頭 表御右筆組頭 御医師
三ノ間
御納戸組頭 御天守番頭 [富見 御宝蔵]番之頭 新御番
御腰物方 御納戸 御祐筆 小十人組頭
御材木石奉行 小普請方 御花畑奉行 御細工頭
御畳奉行 御勘定 御同朋 二丸坊主頭
御数寄屋頭
三ノ間御縁頬
御徒目付組頭 火之番組頭 小細工奉行 植木奉行
黒鍬頭 御徒目付 御掃除頭 御被官
表坊主組頭 奥坊主与頭 御徒与頭 御貝太鼓役
75 画像(翻刻付)
席之張紙[御長屋御門 中之口]懸札
一 時計之間入口
是より奥江御用なき輩一切出入有へからさるもの也
十二月日
一 同御次中之間より之入口之戸
一 桔梗之間より中之間江入口之はめ
右同文言
一 山吹之間江菊之間より之入口
是より内江中奥衆之外御用なくして参
へからさるもの也
十二月日
76 画像(翻刻付)
一 菊之間御縁頬より芙蓉之間入口御杉戸
是より内江御用なき輩一切出入
有へからさるもの也
十二月日
一 御小性組御番所前御廊下より菊之間江入口之御杉戸
右同文言
一 御祐筆部屋御縁頬杉戸[芙蓉之間 焼火之間]両所并中之間より之入口
御老中
若年寄
右之外出入有へからす但御留守居衆大目付衆
御目付衆は御用之時計可為 外出也
十二月日
一 御茶部屋落縁
鳫之間
芙蓉之間
右御座席伺公之面々并中奥衆之外此御縁頬
一切出入有へからさるもの也
十二月日
一 御茶部屋上之間御縁頬之方
鳫之間芙蓉之間伺公之面々并中奥衆之外
於此所御茶不被下候者也
十二月日
一 焼火之間定
西丸御留守居 御納戸頭 御腰物奉行
77 画像(翻刻付)
御鷹匠頭 小普請組支配組頭 御留守居組頭
御裏門番之頭 御広敷番之頭 御納戸組頭
御鉄炮玉薬奉行 御鉄炮御箪笥奉行 御弓矢鑓奉行
御天守番之頭 [富士見 御宝蔵]番之頭 御具足奉行
御幕奉行 御書物奉行 諏訪部文九郎
村松四兵衛 御腰物方 御納戸
御馬方 大筒役 御鷹匠組頭
御勘定組頭 御代官 御切米手形改
御蔵奉行 御金奉行 御細工頭
御材木石奉行 小普請方 吹上奉行
浜御殿奉行 小石川御薬園奉行 御畳奉行
漆奉行 林奉行 倉地政之助
藪助九郎 御鷹匠 川舟改役
御勘定吟味方改役 御勘定 御鳥見組頭
吹上添奉行 植村左源次 馬医
右之外御座敷江伺公すへからさる者也
十二月
一 焼火之間鴨居上
是より内江御用なき輩一切出入有
へからさるもの也
十二月日
78 画像(翻刻付)
一 焼火之間廊下より桔梗之間廊下江入口
是より内江御用なき輩一切出入有
へからさる者也
十二月日
一 焼火之間廊下より御納戸江入口戸
此内江御納戸衆御腰物方之外御用なき輩
出入有へからさる者也
十二月日
一 焼火之間前廊下
定
千人頭 千種庄兵衛 鈴木市十郎 井中主水
小普請方改役 御作事下奉行 御鳥見村上与左三 岩波仲右衛門
後藤
本阿弥
呉服師
狩野
幸阿弥
右之外此所江伺公すへからさるもの也
十二月日
一 御台所廊下
定
御徒目付組頭火之番組頭 小細工奉行 御貝太鼓役人
植木奉行 黒鍬之者頭 御掃除之者頭評定所番
79 画像(翻刻付)
伊阿弥
御翠簾屋
右之外此敷居内江伺公すへからさる者也
十二月
一 御台所廊下之末
定
御中間頭 御小人頭 御駕籠頭伝奏屋敷番
右之外此敷居より内へ参へからさる者也
十二月
一 御納戸後廊下
此敷居より北之御廊下に町人等可有之是より上之
座江参るへからさる者也
一 右同所
此敷居より南之御廊下猿楽可有之是より上之座へ
参るへからさる者也
一 表湯呑所
此所ニおいて手洗一切有へからす御直参之外
湯水給へからさる者也
十二月
一 表坊主部屋入口
是より奥江御用なき輩一切出入有へから
80 画像(翻刻付)
さる者也
十二月
一 御台所広敷
定
一 御台所方御番之儀四番ニいたし組頭其一日一夜ツゝ
無懈怠可相勤煩差合等有之ハ組頭は不及申四組之
内より介番可仕共但組頭共六人有之ハ不及助番六人
より不足之時は不及泊番早朝より罷出晩之料理迄
可相詰事
一 御台所方当番之刻料理入念自身切盛可仕候
惣而料理之儀常々心かけ可相噯事
一 三之間江料理之時当番より弐人ツゝ相詰自身盛方
可致小間遣ニま可せ大様成為体不被仕事
附組頭末之間迄見廻り小間遣六尺等不作法無之
其役儀急度相勤メ候様堅申付へし勿論火之
用心掃除以下不可油断事
一 掃除之儀御料理三間よりまない多廻り惣板間分は六尺
可相勤假令畳敷たりといふ共御賄方支配之処
は六尺掃除可為勿論事
附料理方諸道具組頭念入紛失無之様仕当
番順々可相渡事
81 画像(翻刻付)
一 末之間迄差図無之輩食不可給之御賄方六尺
多りといふ共泊り番之外一切食不可被下之惣而御用
なきもの右之座席江不可参自然御用有之 而
於参は隙明次第可退散若猥輩有之は御徒
目付御小人目付御台所江断之其者江も可応相断
承引なきニおいてハ御目付中迄急度可申達輩
附御台所御賄方部屋之内かこひ仕切仕へからす
并召仕之者御台所江上ヶ申間敷事
右之條々可相守此旨若違背之族有之は随其科
軽重可為曲事者也
十二月
一 御台所一之間
定
御奏者番衆 御留守居衆 大御番頭
右衛門督殿
御書院番頭 御小性組番頭 家老
宮内卿殿 民部卿殿
家老 家老 町奉行
御勘定奉行 御作事奉行 御普請奉行
小普請奉行 西丸御留守居 小普請組支配
新番頭 中奥衆 御留守居番
右之分於此所御料理可被下奉行中は格別当
番之外被為無用但御用之時は御目付衆江可相断者也
十二月
82 画像(翻刻付)
一 御台所二之間
定
御使番 御書院番組頭 御小性組与頭
御徒頭 小十人頭 御船手
二丸御留守居 御納戸頭 御腰物奉行
御勘定吟味役 新御番組頭 御膳奉行
小普請組支配組頭 御裏門番之頭 表御右筆組頭
御天守番之頭 [富士見 御宝蔵]番之頭 御番医師
右之分計於此所御料理可被下当番之外は可為無用
但御用之時は御目付中江可相断者也
十二月
一 御台所三之間
定
御納戸組頭 新御番 御腰物方
御納戸 御祐筆 小十人組頭
御細工頭 御材木石奉行 小普請方
御花畑奉行 御畳奉行 倉地政之助
御勘定吟味方改役 御勘定 御同朋
御数寄屋頭
右之分計此所ニおいて御料理被下当番之外
可為無用但御用之時は御目付中江可相断者也
十二月
83 画像(翻刻付)
一 御長屋御門懸札
御老中 若年寄 御側衆 御留守居
御小性衆 御小納戸 御留守居番 御納戸頭
組中并同心 御膳奉行 同同心 御裏御門番之頭
奥医師衆 御細工頭 同同心 御腰物奉行
組中并同心 御賄方 同組共 御台所頭
同組共 御大工頭
右之外出入有へからさるもの也
一 中之口懸札
定
高家衆 詰衆同惣領 御奏者番 同惣領
詰衆 大目付 町奉行 御勘定奉行
御作事奉行 御普請奉行 小普請奉行 遠国奉行
御所附 西丸御留守居 小普請組支配 新番頭
同組頭 御徒頭加番 中奥 御鉄炮方
御祐筆 小普請方 儒者 御番医師
御同朋 御茶道頭
右之外出入不可有但焼火之間江相詰面々は
可為制外事
六月
84 画像(翻刻付)
一 御数寄屋入口張紙
定
松平讃岐守 井伊掃部頭 松平肥後守
酒井雅楽頭 松平兵部少輔
右之外出入有へからさるもの也
十二月
一 所々御門番武具員数
大手御門
一 番頭壱人 一 侍八人
一 徒士三人 一 長柄弐拾本
一 鉄炮弐拾挺 一 弓拾挺
外ニ持筒弐挺 外ニ持弓弐挺
内桜田御門
一 番頭壱人 一 侍六人
一 徒士三人 一 長柄拾五本
一 鉄炮十五挺 一 弓拾挺
外ニ持筒弐挺 外ニ持弓弐挺
西丸大手御門
一 番頭壱人 一 侍七人
一 徒士弐人 一 長柄二十本
85 画像(翻刻付)
一 鉄炮弐拾挺 一 弓拾挺
外ニ持筒弐挺 外ニ持弓弐挺
神田橋御門
外桜田御門
一 侍五人 一 徒士弐人
一 弓五挺 一 鉄炮拾挺
常盤橋御門 呉服橋御門
和田倉御門 馬場先御門
日比谷御門 幸橋御門
半蔵御門 鍛冶橋御門
田安御門 竹橋御門
一ツ橋御門
一 侍四人 一 徒士弐人
一 弓五挺 一 鉄炮拾挺
一 鑓拾本
清水御門 雉子橋御門
筋違橋御門 虎之御門
数寄屋橋御門 山下御門
赤坂御門 市ヶ谷御門
午込御門 小石川御門
86 画像(翻刻付)
浅草橋御門 四ツ谷御門
浜大手御門
一 侍三人 一 徒士弐人
一 弓三挺 一 鉄炮五挺
一 鎗五本
一 御門定書
定
一 御門建明之儀卯刻ニ開キ酉刻ニ可閉之不審成
もの有之は可相改事
一 番代り之節御門扉不残建明致シ改候而請取渡
仕候様可被申付候若不自由ニ候ハゝ其段御留守居中迄
可被申達候事
一 奥向之面々帳面之通夜中ニ而も断次第無滞可被
相通候事
一 御成御道筋之節当番煩差合之時家来計其侭
為相勤不及差替候但火事急事之節は差合ニ而も
無構御番所江可相詰候事
一 不時御番所辺 御成之御沙汰有之候共人留メ申
付候儀堅無用候 御先払之御徒江得与承届其
上ニ而人留メ可申候事
87 画像(翻刻付)
附火事之節は猶以前広ニ人留メ申付間敷候
御道筋之外御道筋見掛ヶ候分は人留メ申間敷事
一 在宿之節不時ニ御番所辺 御成之御沙汰有之候共
御番所罷出ニ不及候事
一 御成近辺之火事且又風烈大火ニ候ハゝ御番所江可
罷出候 御城近所火事之時非番之方火消候用
意ニ而可相詰候其外向寄違候出火之節は被詰候
不及候事
一 下馬より下乗橋迄召連候人数之儀別紙書付之通
可被心得候事
一 下馬并御番所近所ニ而喧嘩口論有之は番之輩
早速罷出取計双方留置御目付中江申達可受
差図痛人怪我人有之時分養生為致候様可被
申付候事
一 御堀江人落候時分は早々引揚候様可被申付候事
一 譬御役人多りといふとも故なくしてハ御番所
為立寄へからす并茶湯水之外は一切出すへからす事
一 火之元大切之事ニ候間御番人食物之外一切不可
拵置候事
一 於御番所御用之儀申候共何用之物ニ而も一切借
88 画像(翻刻付)
間敷候事
一 御門并御番所其外破損無之様心ヲ附可申候
尤被損有之は其趣御留守居中江早速可被相達
候事
一 御門御番所等之屋根草ヲ取土居草折々苅取
候様可被申付候渡櫓屋根塀屋根ニ草有之は御目
付中江可被相達候且又水遣悪敷所は水不溜候
様可被申付候事
一 御門并御番所柱根土台江土不懸候様ニ仕御門
廻り請取之場所は不及申勝手廻り迄常々無油断
掃除可申付候事
附水打候節柱根并土台江水不懸候様ニ可申付
候事
右之條々堅可被相守者也
享保六丑年閏七月 和泉守
山城守
河内守
大手御門番中
内桜田
西丸大手
89 画像(翻刻付)
一 冠木御門は夜中も開キ置本御門は卯之刻冠開
之酉之刻可閉之但潜は子之刻迄開キ置往還
之者可通之子ノ刻より閉置断次第可通之不審成
ものは可相改事
一 女之儀酉ノ刻より卯ノ刻迄手形ヲ取可相通不審成義
有之ハ可相改事
一 番代り之節御門之扉不残致建明改候而請取渡仕候
様可被申付候若不自由ニ候ハゝ其段御留守居衆迄可被
申達候事
一 御成御道筋之節当番煩差合之時家来計
其侭為相勤不及差替候但火事急事之節は
差合ニ而も無構御番所江可相詰候事
一 不時御番所辺 御成之御沙汰有之候共人留申
付之儀堅無用ニ候御先払之御徒江得与承届ヶ其
上ニ而人留メ可申候事
附火事之節は猶以前広ニ人留申付間敷候
御道筋之外御道筋見掛候分は人留申間
敷候事
一 在宿之節不時ニ御番所辺 御成之御沙汰有之
候共御番所江罷出ニ不及候事
90 画像(翻刻付)
一 御城近所火事且又風烈大火ニ候ハゝ御番所江可被
出候 御城近所火事時非番之方ハ火消候用意ニ而
可相詰候其外向寄違候火事之節は被詰ニ不及事
一 御番所近所ニ而喧嘩口論有之は番之輩早速罷出
取計双方留置御目付中江申達可受差図候痛人
怪我人有之時分養生為致候様可被申付候事
一 御堀江人落候時分ハ早々引揚候様可被申付候事
一 譬御役人多りといふとも故なくしてハ御番所江立
寄セへからす并茶湯水之外は一切出すへからす事
一 火之元大切之事候間御番人食物之外一切不可拵
置候事
一 於御番所御用之義申候といふ共何用之物ニ而も一切借す
まし具候事
一 御門并御番所其外破損無之様心を附可申候尤破損
有之は其趣御留守居中江早速可被相達候事
一 御門御番所等之屋根草を取土居草折々苅取候様
可被申候渡櫓屋根塀屋根ニ草有之は御目付中江
可被申相達候且又水遣悪敷所は水不溜候様可被申付候
事
一 御門并御番所柱根土台江不懸候様ニ仕御門并請取之
91 画像(翻刻付)
場所は不及申勝手廻り迄常々無油断掃除可申付
候事
附水打候節柱根并土台江水不懸候様ニ可被申付候事
一 諸勧進順礼之もの髪結乞食一切通シ申間敷候から尻
馬阿ふ附ニ乗り候者出入ともニおろし候帝通シ可申候事
一 牛車ハ不及申假令地車多りといふ共往来共橋之
上一切通シ申間敷候但土橋之上通シ候儀不苦事
右之條々堅可相守者也
享保六丑年八月 和泉守
山城守
河内守
和田倉御門番中
外桜田 神田橋 常盤橋
馬場先 日比谷 半蔵門
田安 竹橋 一ツ橋
鍛冶橋 数寄屋橋 雉子橋
清水 呉服橋
此所之文段前ニ同断略之
右定書今度内曲輪御門番所江相渡候条存候其
旨於御番所可入品堅可相守もの也
享保六丑年八月 和泉守
山城守
浜御殿御門番中 河内守
92 画像(翻刻付)
定
一 冠木御門本御門昼夜共開キ置往還之男女無滞
可通之不審成義有之は可相改事
一 諸勧進順礼之もの髪結乞食一切通間敷候から尻
馬阿ふ附ニ乗り候もの出入ともおろし候而通シ可申事
一 牛車盤不及申縦地車多りといふとも往来共ニ橋之
上一切通シ申間敷候但土橋之上通シ候義不苦事
右之條々堅可相守者也
享保六丑年八月 和泉守
山城守
河内守
幸橋御門番中
山下 虎御門 芝口
市ヶ谷 四ツ谷 牛込
小石川 赤坂 筋違橋
浅草
一 御老中若年寄衆鑑札相渡候御門ニ
一 御玄関前 一 西丸中仕切
一 中御門 一 西丸御玄関前
一 百人組 一 御裏御門
一 大手 一 西丸御長屋御門
93 画像(翻刻付)
一 内桜田 一 御切手
一 蓮池 一 西丸御切手
一 坂下 一 吹上御門
一 紅葉山下 一 二丸御門
一 平川 一 喰違
一 下梅林 一 上梅林
一 二丸中仕切 一 西丸大手
一 御長屋御門
都合二拾三ヶ所
一 寺社奉行焼印板判鑑相渡候御門ニ
一 蓮池 一 紅葉山下
一 坂下
一 諸大名刀持御玄関江上り候分
享保十一年十一月朔日水野壱岐守殿江上候書付写
御式台江刀持上り候面々并留守居上ヶ不申候書付
稲葉多宮
御式台江刀持上り候分
松平加賀守
松平肥後守
松平讃岐守
松平右衛門督
松平摂津守
松平大学頭
94 画像(翻刻付)
松平播磨守
松平左京太夫
松平兵部大輔
松平修理太夫
松平若狭守
松平又三郎
松平求馬
右拾三人之外は式台江刀持上ヶ不申候
一 三年以前辰十二月山城守殿和泉守殿左近将監殿御列
座ニ而被仰渡候は留守居御式台より主人江附上り出向等
致候左様有之間敷旨被仰渡其以後一切上ヶ不申候
幼少之面々は介副之者計上ヶ御礼相済候迄蘇鉄
之間ニ差置申候
一 松平加賀守并溜詰之留守居は用事有之節は
前之中之口より上り罷在候
一 病後杯ニ而登 城之衆中も有之私共江断御座候得は
中之口迄留守居上ヶ置候儀も有之候以上
十月
寛延元辰九月十四日
松平勇之助同幸之丞
御目見登 城之節より幼年ニ付助副之者も
壱人蘇鉄之間迄召連申度候右介副之者も
95 画像(翻刻付)
不案内之事ニ付外ニ留守居役之者壱人相添申ニ而
可有御座候将又御玄関御式台江刀持之者壱人ツゝ
見合上り申儀並之通為致申度候
右書付市左衛門殿被遣奉付ヶ上申候
九月十四日 久下善兵衛
寛延二己年
書面之酒井雅楽頭刀持御玄関御式台江
上り候儀同列之通可仕旨被仰渡奉畏候
正月廿五日 横田十郎兵衛
横田十郎兵衛
酒井雅楽頭刀持御玄関御式台江上り候儀此度相伺
申候ニ付先例吟味仕候趣ニ申上候松平肥後守松平
讃岐守刀持は前々より御式台江上り来り候其外
溜詰之面々古来刀持御式台江上り来候処中絶
仕候間古来之通り仕度旨申聞候ニ付其節相伺候
処溜詰は古来之通自今上候様可仕旨延享二丑
年被仰渡井伊掃部頭松平下総守刀持御式台江
上り申候ニ付井伊備中守儀も同様ニ御座候雅楽頭
家ニ而も勘ヶ由溜詰相勤候節刀持御式台江
上り候由雅楽頭家来申聞候依之同席並之通
相心得候様可申渡哉奉伺候以上
正月 横田十郎兵衛
96 画像(翻刻付)
一 当時御式台江刀持上り候分左之通
松平加賀守
井伊掃部頭
松平陸奥守
松平讃岐守
松平中務太輔
松平左京大夫
松平薩摩守
松平肥後守
松平大内蔵大輔
松平掃部頭
松平弾正右弻
松平玄蕃頭
松平織部頭
松平大学頭
松平播磨守
井伊備中守
松平越後守
酒井雅楽頭
松平勝五郎
松平於義丸
留守居蘇鉄之間罷在候覚
一 松平加賀守溜詰右登 城之節先達而罷出蘇鉄
之間ニ罷在候尤送り迎は不為仕候
一 幼少之面々介副并在国在邑之面々之使者為案内
97 画像(翻刻付)
留守居差添罷出相済同道仕罷帰り候
一 右之外公家衆御馳走人之面々留守居其外
御成御機嫌伺并格別之用事之節は罷出蘇鉄
之間ニ罷在用事済次第退出仕候
一 在国在邑之面々江被仰渡有之節名代登 城并家
督幼年ニ而名代登 城等之節は其度々ニ御目付江届
有之留守居御用相済候迄蘇鉄之間ニ差置申候
一 享保十一午年九月十九日京極土肥之助弟大吉被為
召候節幼年ニ付名代京極主計朽木丹後守罷出
此節留守居罷出被仰渡相済候迄蘇鉄之間ニ
罷在度旨御徒目付当番所江届候ニ付奉旨松波
甚兵衛江相伺候間格別之儀候条差置可申旨申渡候
一 同十三年申年十一月十六日鍋嶋形部少輔跡式織部江被下置
候旨松平丹後守江被仰渡候節名代伊東修理亮罷
出候旨被仰渡相済候迄留守居蘇鉄之間差置度
旨石野八大夫江届ヶ有之申渡差置候
一 御規式 御成之節相詰 御目見仕候席
西湖之間御縁頬より羽目之間
高家
詰衆
98 画像(翻刻付)
御奏者番
芙蓉之間御役人
右之外中之間相詰候面々御勝手向御役人并中
奥衆奥表御祐筆当番之御医師且後座
御目付其次ニ御同朋御数寄屋頭
御白書院御上段後
大御番頭ハ上野増上寺被為 成候節
御成ニは御白書院御上段後ニ相詰
還御は大広間御白州江罷出 詰番大御番頭
御目見紅葉山 御参詣之節は
御成 還御共御白書院御上段
後口ニ而 御目見
御書院番頭は上野増上寺江被為
成候節は 御成之節計詰番御白書院
御上段後ニ而 御目見 還御ハ当番与
入替り御玄関前御門桝形之内ニ而
御目見当番は 御成之節計 詰番御書院番頭
片 御目見ニ而相済候紅葉山
御参詣之節ハ当番詰番入替り
無之詰番其侭御白書院御上段
後ニ而両度 御目見
99 画像(翻刻付)
御小性組番頭ハ上野増上寺江
被為 成候節は 御成之節計
詰番御白書院御上段ニ而
御目見 還御は当番与入替り
帝鑑之間御縁ニ而 御目見当番は
御成之節計片 御目見ニ而相済候 詰番御小性組番頭
紅葉山御参詣之節は当番詰番
入替り無之詰番其侭御白書院
御上段後ニ而両度 御目見
詰番御使番両人
帝鑑之間御縁頬
上野増上寺江被為 成候節は
此席ニ而当番は 御成之節計
片 御目見ニ而 還御之節は
御目見無之候紅葉山 御参詣
之節ハ詰番与替り不申 御成 当番御小性組番頭
還御共当番此席ニ而
御目見
上野増上寺江被為 成候節は
御成之節計片 御目見ニ而
還御は御留守居番与替り 当番御小性組与頭
御留守居番此席ニ而 御目見
紅葉山 御参詣之節は
100 画像(翻刻付)
御留守居与替り不申 御成
還御共ニ当番 御目見
紅葉之間南御縁頬御番所前
当番之御小性組
御番衆
大廊下角
御座敷番御目付
塀重御門之内御白州
御先立 御成 還御共御目見 大目付
御目付
御成之節計 小十人頭
御船手
御先立仕南之御縁頬御掛板ニ罷在
還御之節は北之御縁頬御障子 御同朋頭
際ニ罷在 御目見 御先立仕候
御書院御番所
当番
上野増上寺 御成之節も御留守居番 御書院番組頭
与代り合無之 御成 還御共 同
御目見 同断御番衆
御玄関切石之際
[本番 加番] 御徒頭
御玄関前御門桝形之内
上野増上寺 御成之節は当番
此所ニ而 御目見 還御之節は 御書院番頭
101 画像(翻刻付)
替り番詰番此所ニ而
御目見紅葉山 御参詣之節は
詰番与代り不申 御成 還御共
当番 御目見
[上野 増上寺] 御参詣之節 還御之刻
御目見罷出候分
塀重御門之内御白州南方 高家衆
御奏者番
大御番頭詰番
大広間四之間御掛縁
中奥は上野増上寺紅葉山共ニ
御成之節西湖之間南御縁ニ而 中奥御小性
御目見直ニ大広間北之御縁迄
御跡ニ付参り蝦蟆之御杉戸向御 同 御番
障子ニ付罷在 還御之節此席
江罷出候御玄関より被為 成候節は
御玄関御掛板迄罷出候
大広間四之間北之方御畳縁 町奉行
御勘定奉行
御作事奉行
御普請奉行
但此外は 御成之節 御目見仕候席ニ而
102 画像(翻刻付)
御目見紅葉山之節は此御出向無之
御装ニ而御玄関より被為 成候節扉之御杉戸
明キ大広間南之方御掛縁実検之窓際ニ
御同朋
御書院御番所脇蘇鉄之間御掛板
御成之節計 小十人頭
御船手
御玄関御掛板東之方
[加番 本番] 御徒頭
一 平日泊り御番仕候節
御玄関前御櫓ニ泊御番仕候 御書院番頭
御書院御番所際大広間 同 組頭
溜り泊御番仕候
御小性組番頭
菊之間ニ泊御番仕候 同 与頭
御使番
右之面々御夜詰之内は菊之間ニ相詰候
御玄関御番所ニ候ニ付部屋ニ泊御番仕候 本番御徒頭
中之口加番部屋ニ泊御番仕候 加番御徒頭
躑躅之間脇進物番詰所ニ泊御番仕候 小十人頭
右之面々御夜詰之内躑躅之間ニ相詰候
中之間ニ泊御番仕候 新御番頭
同 組頭
103 画像(翻刻付)
御役所ニ泊御番仕候 御納戸組頭
中之口部屋ニ泊御番仕候 御番医師外科
御役所ニ泊御番仕候 表御祐筆
右之面々御夜詰之内は桔梗之間ニ相詰候御腰物
方御納戸御夜詰ニ不罷出候尤御役所ニ泊御番仕候
御夜詰過候段御側衆被仰渡候節
桔梗之間ニ相詰罷在候尤部屋ニ泊
御番仕候 御目付
端午重陽歳暮惣献上之節使者柳之間江詰分
御三家方
松平加賀守
松平讃岐守
松平薩摩守
松平越前守
松平左京大夫
松平中務太輔
松平出羽守
松平陸奥守
104 画像(翻刻付)
松平播磨守
松平相模守
松平大学頭
松平安藝守
松平大和守
松平備後守
松平出雲守
松平越後守
松平丹後守
端午重陽歳暮之御内書
殿中ニ而相渡候分
躑躅之間 御三家方
柳之間 松平加賀守
松平讃岐守
松平薩摩守
松平越前守
松平左京太夫
松平中務太輔
藤堂和泉守
松平筑前守
105 画像(翻刻付)
松平出羽守
松平陸奥守
松平土佐守
有馬中務太輔
松平播磨守
細川越中守
松平大膳大夫
伊達遠江守
松平阿波守
松平相模守
松平信濃守
宗 対馬守
佐竹右京大夫
松平内蔵頭
松平大学頭
松平安藝守
上杉弾正大弼
松平越後守
南部大膳大夫
両本願寺
但 御目見末相済輩は御祝儀は差上候而も
御内書は不被下置候月次朝献上物之奉書は
御目見并官位等之無差別十一歳より出候
106 画像(翻刻付)
鯖代献上之分
黄金壱枚宛 御三家方
[黄金壱枚 鯖二百剰] 松平加賀守
黄金壱枚 松平讃岐守
同 松平薩摩守
同 松平越前守
白銀三枚 松平左京大夫
同 松平中務太輔
黄金壱枚 松平出羽守
同 松平陸奥守
白銀壱枚 松平播磨守
107 画像(翻刻付)
黄金壱枚 松平相模守
白銀壱枚 松平大学頭
黄金壱枚 松平安藝守
同 松平大和守
白銀壱枚 松平備後守
白銀三枚 松平出雲守
同 壱枚 松平越後守
同 松平丹後守
黄金壱枚 藤堂和泉守
同 松平内蔵頭
右両人は献上物中口ニ而御奏者番家来請取
納之
十二月廿八日御礼過居残歳暮之御祝儀
申上候分
御三家
同御嫡子方
松平加賀守
溜詰
松平薩摩守
松平越前守
松平左京大夫
松平中務太輔
藤堂和泉守
108 画像(翻刻付)
松平掃部頭
松平弾正大弼
松平筑前守
松平出羽守
松平播磨守
松平上総助
松平相模守
松平大学頭
松平大和守
松平式部太輔
松平雅楽頭
藤堂大学頭
松平越後守
松平下総守
松平隠岐守
松平淡路守
松平大隅守
松平熊十郎
肥後守伯父
松平靱負佐
松平丹後守
柳之間席之内元旦年始御礼
罷出候分
109 画像(翻刻付)
松浦肥前守
加藤遠江守
溝口主膳正
藤堂大膳亮
亀井能登守
大村新八郎
秋月山城守
六郷兵庫頭
堀 大和守
毛利彦三郎
大田原出雲守
遠山出羽守
九鬼長門守
堀 丹波守
木下肥後守
分部隼人正
九鬼式部少輔
大関 弁吉
市橋伊豆守
細川玄蕃頭
久留嶋信濃守
片桐石見守
土方近江守
伊東伊豆守
谷 播磨守
110 画像(翻刻付)
堀 長門守
前田大和守
青木美濃守
織田丹後守
一柳土佐守
一柳美濃守
新庄越前守
加藤近江守
北条遠江守
立花出雲守
建部内匠頭
松浦大和守
織田当十郎
柳之間席之内御謡初罷出候分
藤堂大膳亮
堀 丹波守
片桐石見守
柳之間席之内御具足御祝儀罷出候分
遠山出羽守
柳之間席之内玄猪御祝儀頂戴罷出候分
藤堂大膳亮
遠山出羽守
片桐石見守
111 画像(翻刻付)
柳之間席之内御祝儀御料理被下候節於紅葉之間
金銀御料理被下候分
丹羽左京太夫
松平丹後守
中川修理大夫
松浦肥前守
京極 栄吉
藤堂大膳亮
黒田 豊松
津軽出羽守
嶋津淡路守
森 和泉守
毛利彦三郎
鍋嶋伊三郎
鍋嶋摂津守
毛利能登守
細川若狭守
松平兵部少輔
細川中務少輔
田村下総守
松平飛騨守
伊達和泉守
毛利大和守
木下肥後守
112 画像(翻刻付)
池田内匠頭
織田山城守
岩城左京亮
佐竹壱岐守
鍋嶋和泉守
南部甲斐守
織田八百八
関 北十郎
細川玄蕃頭
松平兵庫頭
森 対馬守
京極甲斐守
池田永次郎
毛利讃岐守
上杉駿河守