用状写留 苗木縣出張所 [2]

用状写留 苗木縣出張所 2 [目録]


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管理番号 二七
 
 遠山文書 番号一〇八八
 
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  以郵便致啓上候御当地其外とも
  御別条なく御同慶奉存候
一 其表廿三日発候郵便二月廿八日
  第三字過到着致候
一 米屋庄七借入金之処先達遠山
  家一件ニ付取調候節者先便
  申上候通之儀ニ御座候処今般
  巨細ニ被仰越就而者先達而調
  之大ニ齟齬致候ニ付又々当人
 
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  呼出被仰越候通書付ニ致及談判候
  処一旦立帰り証書類不残持
  参ニ付引合候処元金三百両且
  返弁之処も辰年ニ五拾両己年ニ五
  拾両夫々年賦金又午年ニ年賦
  金右慥ニ請取候趣相違無之段申
  聞候就而者先達日比野中録
  迄申述候と相違致候ニ付直ニ翌日
  出省日比野へ面会ニ而右之段申し
 
 
  候処巨細書面ニ致し差出候様被
  申聞候ニ付書面差出申し左ニ
            米屋庄七
一 金三百両     借入元
    内返弁
     五拾両   明治元戊辰年
     五拾両   同 二己巳年
     三拾三両  同年 同三庚午年 両度ニ
  〆百三拾三両返弁済
 
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  右之通書面ニ而差出候処落
  手ニ相成候誠ニ粗漏之始末恐入
  奉存候先落手ニ相成候間御安心被成
  下候当人も女亭主且年寄ニ而篤
  と解知も不致哉誠ニ当惑致候就而
  者証書類写取上置候間最早
  相違者無御座候則今便御廻し
  申上候調方麁漏奉恐入候
一 河内屋半兵衛調達金之儀被仰越
 
 
  候通廿九日及談判候然処先前
  より之儀抔段々申立色々苦情
  ニ而六ツケ敷誠ニ当惑仕候得共時勢
  篤と説得漸/\にして一旦立帰り
  考之上ニ而御請可申上旨ニ而同日引取
  両三日返答も無御座ニ付出向ニ而も
  亦々及談判候処前文之通申被
  落少々なりとも御増之上者如何とも
  廿五円ニ而者誠ニ難渋抔と而苦情
 
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  多可と申し先方之申通者何分難聞
  届ニ付万事被仰越候通ニ申張候処
  先方も無余義ニ付終ニ致承知候依而
  其金之処急速頂戴仕度旨ニ付
  其段聞届申し先々安心仕候右様
  御承知可被下候
一 穀屋庄兵衛方之儀同様廿九日使差
  出候処遠方江他出之由ニ而使戻り
  其後差出候処帰宅不仕趣今ニ参
 
 
  邸不致候間猶近々之内出向帰
  致ニ及談し候
一 鈴木六郎掛合之儀郵便到
  着直ニ先方へ出向候と存候得共外ニ
  引合も有之候ニ付用賀村迄使差
  出候処おり能在宿ニ而翌廿八日参邸
  右ニ付被仰越候趣一々掛合ニ及候
  処御書出相成候書面と相違無之候
  且飼葉代之儀者遠山家私債之
 
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  之(ママ)内江入不申候ニ付御届面到着
  之上弥御届外ニ御座候ハヽ右之趣
  相願差引仕候存意ニ御座候飼葉
  代も
  惣高之内へ入候而半高余切捨相成
  居候間飼葉代差引候節ニ者半
  高切捨有之事故五拾三両弐分
  三朱之半分ヲ引利金之処も惣
  高之利金ニ積有之候故候右
 
 
  引高ニ準し四百三十両壱分之内
  より割合ニ而引候積ニ御座候
一 御地より都而本県江御進達ニ相成候届
  書類一切今ニ到着不仕然処証
  書写之儀も同様終ニ晦日迄到着
  不仕候廿九日清水君迄相尋
  候処外県も同様本県江進達ニ而
  本県より到着不仕候間右御猶予願
 
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  矢張元県名ニ而
  差出候様被申聞候
  就而者組合之中ニ茂本県江進
  達ニ而元県名ヲ以御猶予願差出候
  趣ニ付別紙之通廿九日差出候
  尤本県取纏ニ而本県より進達ニ
  相成候右書面江三月四日御附紙
  相成候趣五日清水氏より被相渡候
一 右証書写晦日迄之処到着無之ニ付
  本県より晦日立ニ而便被差立候由
 
 
一 当月四日三字頃本県より呼出ニ付参
  庁候処今日租税寮呼出ニ付出
  頭候処苗木県庚午届ニ相成候
  郷村高之内弐割半利米壱割
  半利米種貸利米右三ヶ条総
  計〆高計ニ而内訳之処ニ更ニ
  見へ不申又未決ニも何とも訳書無之
  何村より右之儀出候哉一向不相分候間右
  之次第尋合ニ不及旨租税寮
 
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  於而被申聞候就而者一向不存候間
  御呼出之上御尋申段被申聞候然処
  私義も存不申候ニ付急速県地
  江申遣ニ及御答候段申候処猶明日
  租税寮江出頭之上最一応念入
  申遣候様被申候ニ付五日出頭之上
  郷村帳一見候処前書之通御座候
  間急速御調ニ而仰越可被下候
一 郷村帳六ヶ年平均高と先般
 
 
  弁官江御届申上候五ケ年平均高と齟齬
  有之由郷村帳六ヶ年平均之処子
  年より辰年迄之処勘定致候而者
  弁官江御届之五ケ年平均高と合
  不申候間此義者如何猶御取調
  相成候様被申聞候間是亦御調
  之上御申遣可被下候就而者往
  復日数之処答候様被申聞候ニ付
  追々引渡ニも及候間如何と存候得共
 
8     画像(翻刻付)

 
  先廿五日之御猶予相願置候
一 四日陸軍省より当県器械上納
  之儀名古屋分営へ上納未タ無
  之趣分営より申越候就而者
  早々上納可致旨達有之候段
  清水氏より被申聞候ニ付昨未年
  暮上納済之旨申候処其段陸
  軍省へ罷出可申上旨清水氏と申
  聞候ニ付翌五日陸軍省罷出
 
 
  昨冬上納方之儀巨細申立候
  処右之趣書面ニ而差出猶県地
  より名古屋分営へ上納済之段
  相届候旨被申聞候間早々県地
  より名古屋分営へ御達し可被下候
一 中村屋栄介書付調印之上無
  相違相渡申候
一 二月廿四日御差立ニ相成候荷物便
  り無滞到着致候其節御差
 
9     画像(翻刻付)

 
  越之品々正ニ落手仕候
一 安江義幹山田元堂被下物早々
  取計候段御礼之儀申出候
一 安江義幹当時松本良順
  方ニ入塾罷在候
一 文部省御達ニ付公費生徒
  水野忠夫外無御座旨書面
  五日本県差出同所より取纏文
  部省へ進達相成候
 
 
  右之通御座候麁漏之文言
  御判断可被下候
  各位益御清適被成候奉職
  奉欣然候小生無異罷在候間
  御放念可被下候頓首
    三月六日   千早正路
      県庁
        御中
 
10     画像(翻刻付)

 
一 御注文之品々相承仕候御名
  々様より朶雲仕候得共
  今便御返書難呈平ニ
  御仁免奉希上候