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資料解説
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昭和13年7月5日、梅雨前線による豪雨により山津波をともなった水害がおこりました。阪神大水害と呼ばれるこの水害で、苦楽園鷲林寺方面では随所に山崩れがおこり、数千貫もある岩石や土砂が濁流とともに樹木をなぎ倒し、家屋を破壊し、耕地や河川を埋めました。また、久出川の氾濫、中新田川の決壊による濁水が阪急神戸本線と甲陽線に囲まれた地区にたまり、住宅の1階部分がつかるほどでした。この水害で鉱泉が枯れ、苦楽園は温泉街から再び静かな住宅街になりました。谷崎潤一郎氏「細雪」にはこの水害の様子が描かれています。
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