資料解説
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灘酒の醸造に用いられる水は海岸よりの東西2丁南北5丁ほどの地域から湧出するものに限られ、とくに「宮水」と呼びます。宮水発祥の碑は久保町3番街区、酒造会館の東にあります。昭和41年6月18日、元「梅ノ木井戸」のあった地点に建立されました。碑は御影にあった灘五郷酒造組合の古い門柱をそのまま利用したもの。高さは3.5mの黒御影石、字は書家の墨谷鶴村氏。裏面には郷土史家田岡香逸氏が宮水のいわれを99字で記したものを刻み込んでいます。西宮の酒の銘柄は「白」が多く、「百」から一を引いて九十九(つくも)と呼ばれることもあったことに由来しています。
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