資料解説
|
この日はスト。阪神西宮東口駅近くの線路や東川に架かる鉄橋は子どもたちの遊び場となっています。普段入れない線路での遊びは子どもたちの好奇心をくすぐります。◆写真両端には踏切横にあった地下道の出入口が見えています。西宮東口駅は明治38年4月の阪神電鉄開通と同時に設置されました。当時、染殿町の東川そばに青物卸売市場があり、駅ができると卸売市場を訪れる客目当ての軽飲食店が建ち並び、門戸・伊丹方面のバスも発着するようになりました。大正2年に武庫郡役所、大正9年に町立西宮高等女学校が染殿町に移転してきたことで乗降客が増え、大正13年には阪神西宮駅よりも多い68万人余りの乗降客数となりました。昭和8年に神戸女学院が神戸から岡田山に移転してくると、西宮東口駅から国鉄(JR)西宮を経て正門まで阪神合同バス専用車が走り、当時流行のロングスカートを身に着けた生徒たちでにぎわいました。戦後も変わらぬたたずまいで地域の人々に愛されましたが、阪神連続立体化事業に伴い平成13年3月3日廃止されました。現在は駅跡地に記念碑が建てられ、往時のにぎわいをしのぶことが出来ます。
|