資料解説
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西宮球場より西方向を望んでいます。阪急今津線の向こうには北口団地が建ち並んでいます。北口団地は昭和23年、当時としては高層の4階建て県営住宅が建てられたのが始まりでした。阪神間では初めての団地で、東京芝高輪団地とともに新しい集団住宅として注目されました。その後も昭和36年までに社宅や官舎など51棟の団地が建ちました。写真左端に「西宮北口会館」が見えます。元は「日芸会館」といい、昭和25年開館の劇場でした。能楽をはじめ伝統芸能の舞台や市民文化祭、発表会などが行われ、昭和27年からは映画上映、29年の改装によりアイススケート場もオープンし、「スケートと映画の日芸会館」と呼ばれました。しかし、大阪など都市部にも劇場等が増加したこともあり、わずか5年半で閉鎖となります。昭和33年に東宝系映画館の「西宮北口会館」として再オープンし、昭和46年に閉館するまで多くの人々に親しまれました。
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