資料解説
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現西宮市民会館が建つあたりに市立図書館はあった。前庭に芝生、樹木や池があり、ステンドグラスの窓を持つスパニッシュ・コロニアル風の瀟洒な建物は市民の憩いの場でもあった。昭和39年、厚生年金会館の誘致(不成立)を契機に市庁舎周辺を整備して市民会館を建設することになり、図書館・水道庁舎がその用地となる。◆ 図書館は市民会館の西、現在市役所南館のある場所に曳き家方式(レールの上に鉄の円柱を底に敷き、転がして移動する方法)で移転させた。写真は、東にあった第2読書室を切り離し、西を起点に東へ45度後転させた建物の後方を県立西宮病院屋上から写している。手前は茂松善寺の南側にあった公園と米軍から譲り受けた「かまぼこ兵舎」が見える。左手の高木は元如意寺の松。その東側は如意寺のあった場所で、当時は公用車車庫となっていた。
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