解題・説明
|
天照大神が、弟の須佐之男(すさのおのみこと)のはなはだしい粗暴を怒り、天の岩屋戸に隠れ篭ったため、天地は暗黒となり諸種の悪神が跳梁した。これを憂えた八百万(やおろず)の神々が天の安の河原に集まり、智者の思金の神が常世の長鳴鳥(鶏)を鳴かせ、岩戸の前で神々に囃(はや)させて天宇受売命(あまのうずめのみこと)に乱舞させ、大神が怪しんで少し扉を開けて覗いた時、大力の天手力男命(あめのたちからおのみこと)が岩戸を引き開け大神を外へ招致して再び世は明るくなったという『古事記』にもとづく伝説を図にしたものである。
|