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解題・説明
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「備前老人」が聞いた話を書き留めた形式で、戦国末期から江戸初期にいたる武将の逸話を記した物語。成立年代不明。本書は、文化13年(1816)に「むら岡よしたけ」が堀田稲助に書き写させたと記す写本。「備前老人」が誰であるかは明らかでないが、和歌・連歌・茶の湯・立花などの記事も多く、文化にも造詣の深い、知識人であったと推測される。収録される人物は、織田信長・豊臣秀吉・蒲生氏郷・今川義元・小西行長・徳川家康・石田三成・細川忠興・加藤清正・徳川家光・大久保彦左衛門など。巻末に「此物かたりもとハ二三冊ありしを、たゝ1冊にうつし得たりとて、もちし人ありしを写し得しなり、いかなる人のしるしをけむもしらす、よき事とも多くみゆるにや、こゝろして見るへき事也」とある。「備前老人物語」は『改定史籍集覧』第十冊、『古典文庫』57に収録されている。(文責:岡山県立図書館)
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