解題・説明
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越前福井藩主の松平治好が、大田原藩11代目藩主の大田原愛清に宛てた書状。これ以前に、大田原愛清が松平治好に書状を贈り、年始の挨拶を伝えていると考えられる。松平治好は、大田原愛清に新年の儀式が滞りなく済んで目出度いと伝え、大田原愛清の無事を祝うと伝えている。大名家相互で賀詞の交換をしていたことが窺える。
[釈文] 如御礼改暦之御慶、不可有休期候、公方様・大納言様益御機嫌能被成御座、如御嘉例、年始之御規式、首尾能相済、存恐悦候、扠又御自分兼御無異御越年之由珍重存候、為御賀詞到来、忝存候、恐惶謹言、 松平越前守 正月十九日 治好(花押) 大田原飛騨守様
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