立命館大学図書館/加藤周一文庫デジタルアーカイブ

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京都-奈良1957

加藤はフランス留学中に、フランスに留まるか、フランスから帰るかについて悩んだ(その悩みを主題にした小説が『運命』(講談社、1956)である)。そして日本を学びなおそうと決意して帰国の道を選んだのであるが、フランスで大聖堂やロマネスク寺院を巡り歩いた経験は、加藤の奈良、京都の寺院に対する関心を強めた。本ノートは1957年に奈良の法隆寺、法起寺、法輪寺、薬師寺、唐招提寺や、京都の修学院、大徳寺、高山寺などを歩いたときのメモである。本ノートは『芸術論集』(岩波書店、1967)に収められた「仏像の様式」という論考に活かされ、また時代は下がるが『日本 その心とかたち』(平凡社、1987-1988)に活かされている。

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