ビューア該当ページ
目次
/
第一編 人物誌
/
第二章 全盛期(足利時代より豐臣時代迄)
(九三)篠 道甘
134 ~ 134 / 897ページ
篠道甘
(一に
道耳
に作る)は堺の人。香道をよくし、又珠光に
茶湯
を習ひ、眞の臺子の法を受けた。(茶事談、茶人系傳全集)【
袋棚
の由來】今茶家に用ふるところの
袋棚
は、道甘の香具棚に由來するものであると云はれてゐる。(茶事談)道甘に愛玩の壺あり、翫賞のあまり、平常之を撫でさすりしたから、之を
撫子
と名づけたといふ。(茶事談、茶人系傳全集)