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(一〇六)福阿彌

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 福阿彌は堺時宗の僧侶で、【利休門下】茶技を利休に學んだ。或はいふ、利休一日福阿彌の住する寺院客殿の緣三疊を圍んで數寄に擬し、始めて茶を點じたことがあつた。爾來茶人之に傚ふて世に普及し、遂に定法となつたと。(數寄者名匠集)