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第一編 人物誌
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第三章 爛熟期(大阪陣より明治維新迄)
(一三〇)山本堅峰
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【阿波の人】
山本堅峰
其先は阿波の人、堺に來り、商賈となつて産を積んだ。性名利を競はず、遂に門を閉ぢ、跡を潛めて、專心佛門に歸し、晚年剃髮して
全固
と號した。【
南宗寺
内に
寂照軒
を建つ】一旦慨然として、唯念佛唱名の資を殘し、餘財を散じて、
南宗寺
内に
寂照軒
を建てゝ庵居し、後改めて
寶光菴
と稱した。元祿十四年八月十二日享年七十一を以て歿し、
南宗寺
に葬つた。(堅峰
全固
居士畫像贊)