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第一編 人物誌
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第三章 爛熟期(大阪陣より明治維新迄)
(一四二)林 端廷
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【岸和田の人】
林端廷
諱は
備忠
、岸和田岡部侯の船手奉行飯田氏の季子である。【堺の醫林氏の後を承く】夙に醫術を駒生長春院に學び、成業の後、堺の老醫
林順泰
の後を承け、遂に順泰を襲稱した。技術精妙名聲大に揚がつた。【墓所】天明四年二月二十二日享年五十九歳を以て歿し、
本源院
の兆域に葬り、知賢と諡した。仲子德、後を紹ぎ、復順泰を稱した。【二子】末子興は出でゝ、大阪の橋爪氏を嗣いだ。(墓誌)