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第一編 人物誌
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第三章 爛熟期(大阪陣より明治維新迄)
(一五〇)田中芳桂
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【痘科に長ず】
田中芳桂
諱は知正、字は
子仲
、通稱は仙亮、忠正の二男、芳洲の孫に當り、年少家業を繼いで、大高、池田の二氏に學び、特に痘科に長じた。【施藥所醫員となる】
天保
七年幕府施藥所を設置するに當り醫員に列した。人と爲り、外剛内和、能く伯兄宣正と勠力して家政を治め、友愛を稱せられた。
天保
十年三月十四日享年五十七歳を以て歿し、
金蓮寺
先塋の側に葬つた。(墓誌)