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(二二一)中村常雄

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 【海部屋利左衞門中村常雄通稱は利左衞門、小字は幸十郞、酉方菴又は吟巴と號した。家代々堺市之町濱に住し、屋號を海部屋と稱した。藤田常好の第四子で、享保五年十二月生誕、入つて中村利雄の嗣となつた。【茶道に通ず】天賦多能、殊に千家喫茶の儀を善くした。【墓所】安永九年四月三日享年六十一歳を以て歿し、遺骨を長泉寺先壟の次に葬つた。法諱を頓譽宗中居士といふ。男利興家を嗣いだ。(墓誌)