ビューア該当ページ
目次
/
第一編 人物誌
/
第三章 爛熟期(大阪陣より明治維新迄)
(二二一)中村常雄
359 ~ 359 / 897ページ
【海部屋
利左衞門
】
中村常雄
通稱は
利左衞門
、小字は幸十郞、酉方菴又は吟巴と號した。家代々堺市之町濱に住し、屋號を海部屋と稱した。藤田常好の第四子で、享保五年十二月生誕、入つて中村利雄の嗣となつた。【茶道に通ず】天賦多能、殊に千家喫茶の儀を善くした。【墓所】安永九年四月三日享年六十一歳を以て歿し、遺骨を
長泉寺
先壟の次に葬つた。法諱を頓譽宗中居士といふ。男利興家を嗣いだ。(墓誌)