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(二二九)南 正明

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 【南家の支族】南正明通稱は定右衞門、始め十吉と稱し、南氏の七世孫太夫正榮の三男である。家の支族にして叔父に當る、孫右衞門正治の家を繼いだ。正治は五世孫太夫正次の五男で、始めて堺北中之町に分家し、別に一家を創立したものである。正明享保八年中筋村の庄屋役を命ぜられ、在役十年間に亙つた。【桃田柳榮に學ぶ】畫名を眞々齋又は東林と號し、始め禪樂寺の天然介菴に就き、後狩野探幽の門弟桃田柳榮に學び素人の域を脱した。【作品】遺品に十二ヶ月六曲屛風一雙其他數點がある。延享二年八月二十日享年五十四歳を以て歿した。(南氏系譜綱目)