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第一編 人物誌
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第三章 爛熟期(大阪陣より明治維新迄)
(二四四)成安
382 ~ 382 / 897ページ
【
正法寺
の住僧】
成安
は堺
正法寺
(中之町東三丁)の住僧である。法名は詳かでない。【貞德の門人】始め半井慶友を師とし、後松永貞德に學び、(誹諧作者名寄)寬永の頃、詞宗として既に名を成した。(綾綿卷之上)【著書】うづ見草の著がある。(誹諧書籍目錄)【辭世】歿年は明かでないが、寬文の後撰夷曲集に「親もなし子もなし跡に金もなしからだ斗りはからりちむなり」の辭世の句がある。(誹家大系圖)【堺の門人】門人に
池嶋成政
の外
池嶋宗吟
、
多木正重
、
細谷柳夏
がある。何れも堺人である。