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(二六八)砂糖屋總左衞門

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 【堺の商人】砂糖屋總左衞門は堺の富商である。長崎に出でゝ、支那の貿易商人に貸銀し、翌年來舶の際元利を收めて利殖した。【抛錢の利】卽ち抛銀と稱するものである。全堺詳志に當時の帖票二通を載せ、一は寬永十六年九月六日、他は同十七年十二月二十七日の日附があり、共に砂糖屋總左衞門に宛たものである。(全堺詳志卷之下)