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(一七)安養寺

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 安養寺清淨山と號し、【位置】甲斐町東三丁字寺町にあり、淨土宗知恩院末で、寺格能分九等、【開基】天正年中往蓮社良譽殘公の開創で、(淨土宗融通念佛集、時宗本末一派寺院明細帳)【本尊】本尊阿彌陀如來を安置してゐる。【堂宇】本堂、庫裏、門あり、本堂桁行六間、梁行七間、元和の兵火を免れた市内古建築の一である。境内二百二十四坪、(社寺明細帳)【畫僧等譽】雪舟門下の畫僧等譽は曾て當寺に在住したことがあつた。(本朝畫史卷之中)【墓碑】墓地に萬代文軌の墓碑あり、【什寶】什寶に觀世音菩薩木像、善導大師木像、圓光大師木像、傳大和當麻寺奧の院の開帳佛であつた圓光大師等身座像等各一軀がある。