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(七)戸立野址

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 【所在】歌枕として聞えた戸立野は、堺市東方王子ヶ上の下一帶の野を指稱した。(堺史料類纂)戸立野玉橫野と共に普く人口に膾炙し、【祖母ヶ懷】一に祖母ヶ懷とも稱した。(全堺詳志、攝泉境小鑑錄)蓋し祖母ヶ懷の名は戸立野に續いた王子ヶ上の國訓が祖父(おほぢ)ヶ上に通用するので地勢上丘陵の下を懷と聯想し、祖父に對して祖母と稱ずるに至つたのであらう。