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解題・説明
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城山の場合、城を「シロ」でなく「キ」と読み、城山という。山頂の高さは462メートルあり、標高300メートルあたりから上が高原状になり、緩やかな台地を形成している。この傾斜の変換するあたりに、山頂部を鉢巻き状に取り巻く石塁・土塁が二重に廻っている。上部のものを第1車道、下部のもの(8合目あたり)を第2車道と呼ぶ。車道の呼び名は石塁・土塁の上面が平坦になっていることから、城山長者の伝説に由来する。 現存する城山の遺跡や遺物は、城門、石塁、土塁、水口址、ため池、礎石、石壇、マナイタ石、ホロソ石、カガミ石等である。この呼び名は伝説と共に、後世に付せられたもので、その機能も不明な点が多い。 屋島の城は日本書紀に記載があり、近年、明瞭な遺構が見つかり、朝鮮式山城として一部復元されたが、城山に関する記録はない。岡山の鬼ノ城や西日本各地の「神籠石」系の山城に類似する石材や遺構により、7世紀ころの朝鮮半島をめぐる国際情勢の緊張から、国防施設として築かれた古代山城と考えられている。 石造加工物はいずれもこの山の讃岐岩質安山岩である。凹字型にくぼんだ石をホロソ石と言い、臼で米をつく時の支点に使われたホロソ石に似ていて名が付けられたが、形状や大きさは全く異なる。マナイタ石は直方体状の石で、上面を中央で2段に仕切っているが、段差以外は平面である。カガミ石はホロソ石に近い大きさで、表面が平らに加工されている。ホロソ石、マナイタ石、カガミ石を組み合わせて門扉の基礎を形成したという説もある。
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