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解題・説明
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城山の東南麓、讃岐国庁址と想定される地域の南西隅に位置する。塔跡は約12平方メートルあり、高さは約80センチ、西側に凝灰岩切石の壇上積基壇が6メートルほど残っている。礎石は心礎を中心に四天柱礎石、側柱礎石など17個すべてが揃っている。 心礎は東西2.15メートル、南北1.25メートルの長方形の安山岩の中央に、径87センチ深さ0.8センチの柱座が掘られ、南北に排水溝がつく。さらに中央に径47センチ、深さ15.5センチの枘孔が穿たれていて二重孔式である。 讃岐の国司として仁和2年(886)に着任した菅原道真が菅家文草の中に、「開法寺在府衙之西」とあり、地名も開法寺であることから、国府との関係が密な「開法寺」の塔であろう。また、この北方に僧房あるいは講堂跡と考えられる礎石群も残存していることから、今後の調査で伽藍の全容が判明する可能性がある。 本遺跡の出土品に高句麗様式の十葉素弁蓮華文軒丸瓦、大阪・田辺廃寺のものと同型式の八葉素弁蓮華文軒丸瓦・偏行忍冬唐草文軒平瓦や平安時代後期の八葉複弁蓮華文軒丸瓦などが出土しており、白鳳期の刻印のある塼の出土があり、白鳳時代創建の塔跡と考えられている。なお、心礎付近からは土塔・銅製片や白鳳期を偲ばせる凝灰岩製の小仏頭が出土している。
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