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解題・説明
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金山の南東部に伸びる丘陵、標高123メートルの頂上部に、金山産サヌカイト塊等の積石前方後円墳がある。ハカリは前方部の形がハカリに似ていること、ゴーロはサヌカイトの堆積したごろごろした所の呼び方である。後円部中央は盗掘の関係でへこみ、墳丘も畑地の開墾時に採石されて、特に裾部分などは不明瞭になっているところが多い。また、古墳のあたりは石が豊富に転がっており、土盛りより石盛りが容易であったと思われる。 全長45メートル、後円部径26メートル、高さ1メートルほどの規模を持ち、後円部中央に竪穴式石室が設けられている。石室は古墳の主軸に対し、やや斜めになっており、安山岩の石材を小口積みにしている。石室の長さは3.7メートル、幅は西側90センチ、東側70センチ深さ1メートルほどの規模である。 石室の蓋石は全部で8枚の平石を使用している。西側蓋石の1枚目にヘビ貝とカキ貝の殻が付着していたことから、海浜より運ばれたものと推察できる。それらは風雨で溶けて、徐々に消えつつある。 石室内から内行花文鏡1面と鉄鏃11本が出土している。内行花文鏡は直径11.55センチ、面の反りは約2.5ミリメートル、重さ238.4グラムの白銅鏡である。鉄鏃11本の内9本は保存状態がよく、定角式鉄鏃である。 なお、ここより30メートル低い場所に「爺ヶ松古墳」がある。後円部が積石で前方部が盛り土である。また、後円部中央に竪穴式石槨がよく残っている。 ほかにある積石塚は、ここから遙かに離れた雌山山頂で、ここから遠望は出来る場所にある。
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