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解題・説明
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ササユリはユリ科の多年生草で、50センチ~1メートル程の細い茎の中、上部に披針形の葉を互生する。その葉はまるで笹のようでササユリと言われる所以である。花は5月末頃から6月上旬頃まで、淡紅色で長さ10センチ程の漏斗状の花を2~3つけ、多い時は4~6もの花を咲かすこともある。横向きに開花し、芳香を放つ。 わが国では中部地方以西の山地に自生しており、蛇紋岩地域に多く見られるが、香川県では島嶼部の、花崗岩地域に自生していた。 第2次世界大戦後、瀬戸内の島嶼部、花崗岩地帯でアカマツの下草中に群生が確認されていた。その後、アカマツ林の荒廃と乱獲により次第に減少し、小与島に残っていたササユリも採石地が広がり、山肌が減少し、かろうじて残っていたササユリの周りも、ネザサ、ススキ等が生い茂って、昭和55年代には僅か数本となり、絶滅に近い状態になっていた。 昭和63年頃より、管理者である坂出市も、自生地周辺の下草刈りを実施し、地元篤志家の献身的な保護活動と、花崗岩の採石が中止となって山肌の減少もなくなり、徐々にではあるが、その数を増しつつある。
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