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新札幌市史 第8巻1 統計編
(1『道庁統計書』の成り立ち)
,北垣長官と酒勾常明財務部長が熱心な奨励策を講じたが,その際に気象調査に関する資料を提供していたのが
水科七三郎
,
水科
は後述するように,気象データを統計分析することで殖民事業に活かしたほか,統計事業の改善にも力を尽くした,しかし少なくとも道庁長官時代には,
水科
との交流によって,統計に関する知識を吸収し,認識を深めた可能性が,後述するように,北海道においては1887年4月札幌に創立した統計学研究会で,道庁職員
水科七三郎
によって,したがって『道庁統計書』にみる統計改善は,
水科
による統計学の普及活動の成果とみることができる。
新札幌市史 第8巻1 統計編
(3札幌区の統計事情)
発起人は区長の浅羽靖であり,毎月第一土曜,第四木曜の二回札幌区役所で行うこととし,講師は道庁職員の
水科七三郎
,
水科
もまた,共立統計学校で杉の教えを受けた統計家の一人であった。,1888,89年の『札幌区役所統計概表』は,浅羽区長が統計学の素養ある道庁職員
水科
を得て,はじめて実現,統計学研究会 1930年(昭5)4月国技館で行われた北海道博覧会を視察した
水科
(1898年道庁退職,89年11月
水科
は北海道学友会に入会し,第54,55回両通常会で次のように述べている。
新札幌市史 第8巻1 統計編
(2統計の作成過程)
同会には前述の
水科七三郎
が準備委員として評議問題の草案を作るなど,運営に深く関わっていた。,
水科
殖民論の特徴は,気象観測データを統計分析することで,移住殖民を促す手だてとしていたことにあり,92,これは
水科
が共立統計学校で受けた教育であり,杉亨二が提唱した「スタチスチック」の定義でもあった。,また
水科
は「背理の調査」による「憶測の計数」を否定し,これを改良しないことには利用するに値しないと考えるほど
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