トシキランの死 モニヲマには、翌五年二月にも不幸がまっていた。今度はトシキランの死に見舞われる。,すると叔母トシキラン──『戊午日誌』は姉とする──は病床についており、病状も悪化していた。,武四郎はイシカリに赴き、早速トシキランのことをモニヲマに伝えた。 　,しかし、モニヲマの帰郷はすでに遅く、三日前にトシキランは死亡していた。,モニヲマはイメクシユラにつぎ、トシキランの死期もみとることができなかった。 / トシキランの死

サツホロニ有　元同所 ハ 小使 モニヲマ 三十七歳 死 母 イメクシユラ 七十七歳 山 [叔母]女 トシキラン,しかしこのころ、イメクシユラはすでに死亡し、叔母(姉)トシキランがひとりで埋葬をすませていたはずである

　　　　一　上・下サッポロとモニヲマ 　　　　　　　下サッポロ　上サッポロとモニヲマ　モニヲマの家族　トシキラン