慶応四年(一八六八)三月に蝦夷地開拓の議が決定されるが、この施策の中心となったのが清水谷公考、高野保建、井上石見,また井上石見も三月二十五日に提出した蝦夷地開拓の意見書の中で、開拓は「内地ノ民ヲ移ササレハ成功遂ケ難キ,四年四月十二日に「蝦夷開拓之御用ヲモ」職轄とする箱館裁判所が設置され、清水谷公考は副総督に、井上石見は

箱館裁判所総督として軍防事務局督の仁和寺宮嘉彰親王を、副総督として清水谷公考と土井能登守利恒を任じ、さらに井上石見

引き続き箱館裁判所権判事井上石見と同岡本監輔の連名による、杉浦旧箱館奉行あての次のような書付が、イシカリ