各冊異なる表題を総称)は調査団の一方の責任者の手になる記録であり、個人の私的な日記ではあるが、本調査行の,イシカリ辺に足を入れた記事は『奥州路松前在西蝦夷地北蝦夷地日記　行』と表記された巻に含まれ、経過地の地名,堀グループとちがい、村垣等はイシカリを宿泊地とせず、船行途中で昼食のため立寄るだけの休憩地に選んだのは,なお村垣の日記から、旅行に要する船頭や水主の手当、アイヌへの給与等は公費からの支出であるが、すべて「文化度,こうした面にも勘定奉行の下にあって、いかにも几帳面で前例を重んじ役務に勤める幕吏の一面を見ることができよう