市立函館図書館蔵) 　同年八月、藤田東湖の書翰を携えて福山に到着した原十左衛門は、まず松前藩士山田三川,山田三川は、伊勢国出身の儒者で、たまたま花亭岡本忠次郎の推挙により松前藩士になった人物である。,原はこの時、仲介の労をとってもらう礼として山田といま一人新井田嘉藤太に銀三枚を贈っている(山田三川　示後貽謀録,しかし松前藩では、評議の結果一応断りの返事を送って一件落着としたかったようである(山田三川　同書)。

日本庶民生活史料集成』第四巻、白石重隆『蝦夷情実』(函図)、徳川斉昭『北方未来考』、『天保十四年松前御用留』(函図)、山田三川

119　　天保十三年寅九月留メ書御倹約御触書留メ(『松前町史』史料編1所収) 120　　示後胎謀録(山田三川