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札幌の晩期遺跡

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 札幌市域は亀ヶ岡文化の外縁にあたり、タンネトウL式土器の分布圏である。タンネトウL式土器は、石狩低地帯を中心に分布し、道南部の日ノ浜式土器に対比される晩期後葉の土器である。不思議なことに、晩期前葉の土器は札幌市周辺では出土していない。
 札幌市内の縄文時代晩期の遺跡は、白石区のS二六七・二六八、三五四などの諸遺跡、西区のN一九九遺跡、豊平区のT一五一、二一〇、四六六遺跡など、全部で九遺跡程度で多くはない。