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細石刃技法

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 北海道の多種・多様の細石刃技法については、大きくは(一)円錐形・半円錐形のグループと(二)舟底形ないし楔形(くさびがた)と称されるグループの二つに分けられる。(一)は、通常の石刃技法と脈絡があるもの、(二)のグループは主にその製作技法の違いから、ホロカ技法、湧別技法、峠下技法、オショロッコ(忍路子)技法、蘭越技法(図1)などに細分されている。

図-1 北海道の細石刃技術
(1:湧別技法,2:峠下技法,3:忍路子技法,4:蘭越技法)

 なお、嶋木遺跡の最近の調査では円形搔器(そうき)や顔料の付着した石皿とともに細石刃核と考えられる資料もみつかっており、道内における細石刃技術の出現時期および約二万年代の石器群の内容については今後再検討される可能性もある。