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目次
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第二編 先史の札幌
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第三章 縄文時代
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第一節 早期・前期
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一 遺跡の分布
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月寒台地の遺跡
◇T七七遺跡(豊平区西岡五条二丁目)
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昭和四十七、四十八年に発掘調査が実施されたが、破壊が著しくわずかに残った一〇〇〇平方メートル程の調査であった。
月寒川
左岸段丘上にあり、標高は七〇~七二メートル、
月寒川
との比高差は約二〇メートルほどある。遺構はまったく発見されていないが、貝殻条痕文土器、貝殻文に微隆起線文が加わる土器が縄文時代中期の土器にまじって若干検出された。なお、札幌市内において、縄文時代早期の土器が発掘調査によって検出された初めての遺跡である。